隻眼令嬢は婚約破棄してほしい
ダージアのアリアネは名の知れた存在だった。
16歳の貴族令嬢としてではなく、女剣士として。
幼い頃に両親を盗賊に殺されたアリアネは、顔と心に取り返しのつかない深い傷を負った。
幸いというべきか、旅の剣士が稽古をつけてくれたことで、彼女は復讐に成功する。
それからの人生は、会ったこともない許婚に婚約破棄してもらい、両親の後を追うことしか頭になかった。
アリアネから婚約破棄を申し出るのは相手の家名を貶めてしまうので、これまで何度も書簡を送り、醜い傷を持つ没落令嬢を見捨てるよう促してきたのだけれど……。
とうとう約束の16歳になったアリアネは、直接会って婚約破棄を言い渡されるべく、遠く離れた許婚のもとへと馬を駆った。
16歳の貴族令嬢としてではなく、女剣士として。
幼い頃に両親を盗賊に殺されたアリアネは、顔と心に取り返しのつかない深い傷を負った。
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