一人だけ竜が宿っていた説。~異世界召喚されてすぐに逃げました~
ある日、異世界に召喚された主人公――大森星馬は、自身の中に何かが宿っていることに気づく。驚くことにその正体は神とも呼ばれた竜だった。そのせいか絶大な力を持つことになった星馬は、召喚した者たちに好き勝手に使われるのが嫌で、自由を求めて一人その場から逃げたのである。そうして異世界を満喫しようと、自分に憑依した竜と楽しく会話しつつ旅をする。しかし世の中は乱世を迎えており、星馬も徐々に巻き込まれていくが……。
あなたにおすすめの小説
勇者に手柄を奪われたので、魔王討伐の報告会で質問を三つだけしました
「お前の名前を出すと、英雄譚が分かりにくくなるんだ」
魔王討伐の作戦士アルレンは、勇者に自分と仲間の功績を奪われた。
口止め料を拒み、向かったのは王の前で開かれる報告会。
「第一結界を、なぜ夜明けまで破らなかったのですか」
三つの質問と、討伐前から残る記録。
華々しい武勇伝の裏で、誰が何をしたのか。
英雄の嘘を暴き、仕事と名前を取り戻す逆転ファンタジー。
魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!
俺は慈悲深い人間だ。
だから、魔法の「ま」の字も理解していない住民たちに、俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。
だが――国の総意は「国家転覆罪で国外追放」だとよ。
馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。
俺が居なくなったら、お前ら魔法が使えなくなって生活に困るだろうけど、良いってことだよな??
――そして俺は、国を出る。
弟子のリリィと共に、新たな旅へ。
これは、魔法筆職人と、その弟子が紡ぐ、ちょっと変わった異世界ファンタジー。
幼馴染も義妹も……誰も俺を信じてくれなかった。今さら信じているなんて言われても、もう手遅れです
だれも信じてくれなかった。
だから今さら信じるなんて言われても困るだけだ。
幼馴染も義妹もメガネ女子も、今さら俺に関わろうとする。
もういいんだ。俺に構うな。
これは誰も信じない男が繰り広げる恋愛物語
家に帰ったら、妻は冷たくなっていた。突然シングルファザーになった勇者パーティーの治癒師は家族を修復したい
勇者パーティーに所属し、魔王討伐した治癒師(ヒーラー)のゼノスは街の人々の歓声に包まれながら、3年ぶりに家に帰った。
家族が出迎えてくれると思ったが、誰も出迎えてくれない。
ゼノスは不満に思いながら家に入ると、妻の身体は冷たくなっていた。
15歳の長男ルミナスはゼノスの代わりに一家の柱として妹を守り抜き、父に深い拒絶のこもった瞳を向けていた。
そして、8歳の長女ミリアは父の顔も忘れていた。
ゼノスは決意する。英雄の肩書きを捨て、一人の不器用な父親としてバラバラになった家族の心を繋ぎ合わせることを。
これは世界最強の治癒師が家族を修復する物語である。
【老化返却】聖女の若さは俺の寿命だった〜回復魔法の代償を肩代わりしていた俺を追放した報いだ。回復のたびに毛が抜け、骨がスカスカになるが良い〜
「寿命を削って回復してやってたのに……感謝すらしないんだな」
聖女パーティの荷物持ち兼回復術師だった俺は、ある日突然パーティを追放された。
理由は「回復魔法のコストが寿命で、もうすぐ死ぬ無能はいらない」という勝手な思い込み。
だが、彼らは知らなかった。
俺の正体が、この世界の生命を司る世界樹の根源そのものだったことを。
俺の寿命は無限であり、俺がパーティにいたからこそ、彼らは「若さ」と「健康」を維持できていたのだ。
「俺がいなくなったら、誰が君たちの老化を止めるの?」
俺がいなくなった途端、聖女たちの身体に異変が起きる。
回復魔法を唱えるたびに、自慢の金髪はバサバサと抜け落ち、肌は土色に。
若さに溺れていた彼女たちは、骨がスカスカになり、杖なしでは歩けない老婆のような姿へと変わり果てていく。
一方、解放された俺は隣国の美少女皇女に拾われ、世界樹の力で枯れた大地を森に変える「現人神」として崇められていた。
「今さら戻ってきて? ……悪いけど、そのハゲ散らかした老婆、誰だっけ?」
すべてを失ってから「俺」の価値に気づいても、もう遅い。
これは、恩を仇で返した連中が、自らの美容と健康を代償に破滅していく物語。
誰にも見えない自分専用ダンジョンでレベル上げしてたら世界ランキングに入っていました
鈴木努は、勉強も運動もそこそこ、存在感もそこそこ、将来の夢も「まあ普通に暮らせればいいかな」という、驚くほど平均値に近い少年である。だが彼には、世界の平均から大きく外れた秘密があった。自分の部屋にだけ現れる、自分しか入れない専用ダンジョンを持っていたのだ。しかも他人には入口すら見えない。見せようとしても「また始まった」「中二病か?」と笑われ、結果、努は早々に説明を諦めた。理解されない天才には、沈黙がよく似合う。
そこで彼は方針転換する。放課後にこっそり潜り、スライムを倒し、ゴブリンをしばき、魔石を回収。換金はダンジョン業界勤務の父に任せ、月三十万円を堅実運用。十万円は家計、十万円は自己投資、十万円は貯金という、少年らしからぬ完璧な資産管理を見せる。派手な無双より、堅実な家計改善。そこに努の美学があった。
一方その頃、世界は深刻だった。各国に存在する巨大ダンジョンのどれかを二十年以内に攻略しなければ、人類はまとめて滅亡コース。国家は英雄を育成し、軍は極秘作戦を立て、特級冒険者たちは胃薬を手放せない日々を送っていた。そんな中、突如現れた正体不明の世界ランキング九位。所属不明、年齢不明、経歴不明。各国は「秘密兵器か!?」「亡命した英雄か!?」と大騒ぎする。
だがその正体は、学校で眠そうにあくびし、帰宅後に「ちょっと部屋行ってくる」と言って世界を救いに行く鈴木努だった。これは、本人だけが遊び感覚でレベル上げしていたら、いつの間にか人類最後の希望になっていた、非常に迷惑で平和的な英雄譚である。
*第2部に入っています。中日は概念、中日は愛、愛こそ中日です(謎)
婚約破棄ですか。いつから魔力ゼロだと錯覚していました……?
「魔力検査において、貴様の魔力測定値は『ゼロ』……! そのような血を、我が伯爵家に迎え入れることはできない」
(魔力がゼロ……そりゃそうよ。毎朝の館の清掃、補修、大量の洗濯物に汚れ落としの生活魔法を片っ端からかけて、魔力をすっからかんに使い果たした直後に検査を受けさせられたのだから)
でもそう思われているならこれ幸い、アルメリアは婚約破棄を受け入れ、自由の身を手に入れた。