異世界の無法者<アウトロー> 神との賭け・反英雄の救済
本作品はよくある軽く楽しんでいただける異世界転生モノで御座います…が、天使、宗教や歴史に拘っている作品で、それらの知識がある方には特に楽しんで頂けるかと思います。是非ご登録をお願い致します。
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「皆様、このような悲劇を語る事を何卒ご容赦下さいませ…」
誰に向ける訳でもなく、もはや独り言に近い。街灯の下に立つ老齢の紳士は何処からともなく1冊の本を取り出して続ける。
「…これは全てに裏切られた諦めの物語であり、そして全てを取り返さんとする神との戦いの物語でもあります…そして今まさに、それは始まろうとしているのです…」
びゅうと風が吹き、紳士の持っていた本のページがばらばらと宙を舞う。この光景を目にした道行く人々は本が飛んでいるのを横目で見て、さほど気にもせずに歩みを続ける。彼らは気が付かないのだ。ここが入り組んだ路地であることを。決して’風が吹くはずが無い’ことを。今まさに自分たちが異常な状況下に置かれていることを。紳士はだんだんと声高に、まるで興奮を抑えられぬ様に、両の腕を振り上げ言葉を綴る。
「…皆様の様な無関心な人々によって犠牲となってしまった哀れな男の悲劇をここに始めましょう!」
ある種の宣言の様に、叫びの様に、内が渇望を望むかのような声と同時に、紳士が大雑把に手を振り下ろす。
刹那、’彼ら’は瞬時に血肉の塊となりドチャと嫌な音を立てて崩れ落ちた。紳士は満足そうに辺りを見渡し呟く。
「…また1人、あちら側からこちら側へ、主よ。貢物は今度こそ本物であれば…」
幕は降ろされた。この舞台はもう誰にも止める事は出来ない。
前の方が良かった点みたいな形でまとめていたので、似た感じで感想をば
以下私の好きなシーンです。
・ルシファーがギルドの受付で「超急いだので」のくだりを2回やってるのがどう考えても無理があって、相手も困惑してるとこ
・オリービアがすかさず嫁宣言してくるのがしたたかな感じ。でも、ルシファーが毒を受けた際はまじめに看病していて、門番に金貨を投げつけた後で泣いてしまうなど、時々ヒロインらしいところが見られて好感が持てててよきよき。でも半裸で一緒に寝ていたり突っ込みどころが多いところが魅力かなって思いました
・魔法につていの定義が独特で、魔法陣の発動条件とは合わないためルシファーの超能力が普通に入るところが面白かったーーーー相手が情けなかった。魔術師は貴重なはずなのに…
作品を読ませていただきました。感想をさせていただきます!
良かった点
・神との賭けで自分が利用されていると思っているルシファーが、自分と同じ立場だと思える存在と出会い、少しずつ人間らしさを身に着けていくストーリーが新しくて面白かったです。
・オリービアやサラーの置かれていた悲しい境遇が非常によく描かれていて、ルシファーが取った行いも非常とは思えませんでした。オリービアの本当の父親が分かったくだりや、半分楽しんでいた村人の家を焼き返すところなど、印象的でした。
また、村人が親切心で食べ物を置いて行ってくれたんだとオリービアに思わせていた母が凄く人間ができていて、ずっと父親を待ちわびていたのが切なかったです。
・ルシファーのなんでも作り出せる(ものに寄りますが)能力と、サラーの設計能力が合わさって、いろいろな発明品を生み出せるのが面白かったです。特に、冷蔵庫と馬車の詳しい仕組みなどの説明が非常に分かりやすく書かれていて、頭で思い浮かべられるのが容易でした。
・ルシファーにとっては人助けもただ自分の進みたい方角に目的があったからこなしたとしか思っていなくても、たくさんの人たちを救っていることが素敵だと思いました。
・結構残酷な仕返しをしていると思いきや、しっかり生かしているところが、根底は優しいのかな…?と思うところがあります。生きていくことのほうが苦痛だと思っているルシファーらしい仕打ちなんだと思います。
・ガルムとルルが可愛くて、特にルルがベッドにしぶしぶなってくれるのがたまらなくヤバいです!私もルルベッドで寝たいです。
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