レッドアロンー紅きオーロラの戦闘機ー

今、またこの夢を見ている。数か月前に起こった出来事だ。

 夜寝ていると、妙な感覚に襲われて目を覚まし、カーテンから光が見えるのに気づき窓の外を見た。
 美しい|赤色《せきしょく》のオーロラを鳥形に纏った何かが、近くの山に落ちて行く。
 その光景になぜか懐かしさを感じ、強烈に心を惹かれた。そして何か忘れていることがあり、それを思い出さなければいけない奇妙な感覚を覚えながら。

 誰かが僕の側に居てくれた、大切な人達がいた気がする。
 それ以来この光景を夢として度々見るようになったが、今回は今までで一番鮮明であり、初めて誰かの声が聞こえる。誰かを探している声、少女の声が。

 それ以外はいつもと変わらない朝。たまにこの夢を見るからか、今更珍しくもない朝だ。
 今回は少女の声が聞こえた気がするが、ほとんど何と言っていたのかも、誰を捜しているのかも分からない。
 気持ちを切り替えて、僕はあくびをしながら部屋を出てリビングに向かう。
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