夏来にけらし
【高校一年生の僕がはじめて恋したひとは、空に焦がれるひとでした】
昭和五十年代の、とある町。
高校一年生の「僕」は、毎朝バス停から病院の時計台を見上げる。
屋上で洗濯物を干す若い看護婦さんは、いつも空を見上げていた。
百人一首の歌とともに、その記憶はこれからも僕の心にきらめき続ける――
昭和五十年代の、とある町。
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