伯爵令息の僕だけど、姉上のフリをして初恋の彼女の教師になります!? ~偽りの姿をした僕と、優しい嘘を言う君が、陽の光の下でワルツを踊るまで~
【幼馴染の彼女(金持ち新興貴族)のため、女装して奮闘する彼(貧乏な没落貴族)の物語】
◇◆◇◆
パートリッジ伯爵家は没落寸前だった。ジェフリー・モートという商人の甘言に乗って借金を重ねてしまったからだ。
没落を回避する方法は一つ。王都でも名高い令嬢であるパートリッジ家のエレノアが、ジェフリーの娘サラに貴族としての振る舞いを教えること。平民だったモート家はお金の力で新興貴族に成り上がっており、サラも半年後の社交界デビューまでに貴族の婚約者を見つける手はずになっているのだ。
しかし当のエレノアは「断固として教師役を拒否」との姿勢をとった。
困ったパートリッジ伯爵はもう一人の子どもに泣きつく。
「グレアム! お前がエレノアの格好をしてモート家の屋敷へ行ってくれ! お前たち姉弟は幸いにして母親似だ、きっと誰にも気づかれないはず!」
「いやいやいやいや父上、さすがに無理がありますって!」
だが結局パートリッジ伯爵の『息子』グレアムは女装し、姉のエレノアのフリをして、サラに貴族の振る舞いを教えることになった。
これもすべてはパートリッジ伯爵家の存続のため……とは表向きの話。実は家のためではなく、幼馴染サラが幸せになれるようにと願っての行動だけど、それはグレアムだけの秘密だ。
女装という偽りの姿ではありつつも、大好きなサラの元へ通うの楽しみにしていたグレアム。しかし穏やかな日々は唐突に終わりをむかえて――。
本当のことを言えない二人の、じれじれもだもだ恋物語。
◇◆◇◆
※タイトルに★がついてる話にはイラストがあります。
※他サイトでも掲載しております。
※毎週火曜日に更新。加えて不定期に土曜日も更新いたします。
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しかし当のエレノアは「断固として教師役を拒否」との姿勢をとった。
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