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日本が太平洋戦争に負けなかった世界 表紙

日本が太平洋戦争に負けなかった世界

タイトル通りです。史実ではボコボコにされて原爆まで落とされましたが、この物語で日本は負けません。ショートショートなので、ここであれこれネタばらしをしても意味がありません。お楽しみください。
歴史・時代 完結 ショートショート
文字数 1,711
ゾンビ発生の7日前に戻った内装屋の俺は、タワマンも別荘も捨てて、建設中の冷凍倉庫に家族と猫と犬で立てこもった 表紙

ゾンビ発生の7日前に戻った内装屋の俺は、タワマンも別荘も捨てて、建設中の冷凍倉庫に家族と猫と犬で立てこもった

6月20日、13時58分。現場に停めた車の中で、俺は首の痛みと一緒に目を覚ました。 6月27日にゾンビが出て、9月25日に俺が噛まれる。その三か月を日付つきで覚えたまま、7日前に戻っていた。 5分後に鳴るはずの元請けの電話は、14時03分に鳴った。 銀行員の妻は、それでも「ドラマの脚本だって、誰かが作った話でしょ」と簡単には転ばない。俺が証拠に差し出したのは、このあと義母からかかってくる二本の電話だ。 どこに籠るか。掲示板のサバイバルスレは、タワマンか別荘ばかりだった。 けれど内装屋の俺は知っている。水が止まった高層階でトイレを流せば、下の誰かに居場所が知れる。別荘の窓は、枠ごと外せる。 妻が推すのは「うちの銀行の金庫」。義父の返事は「中に入った物を食い尽くしたら終わりだぞ」。 俺が選んだのは、いま自分が内装を請けている、工事の止まった5階建ての冷凍倉庫だった。 発電する外壁と、敷地の井戸。床に広げた図面の隅は、猫と犬が押さえている。 家族会議で詰めるたび、設計の穴は義父が三秒で見つけてくる。夢ではネズミが柵を越えてきて、猫の一声で目が覚める。 母にだけは、本当のことが言えない。知ったら黙っていられない人だからだ。 残り7日。家族と猫と犬を連れて、誰にも見つからずに籠りきれるか。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
SF 連載中 短編 R15
文字数 32,449
終末まであと6時間。私は娘を保育園に迎えに行き、スーパーを買い占め、自衛官の夫が守る街へ家族四人で辿り着いた 表紙

終末まであと6時間。私は娘を保育園に迎えに行き、スーパーを買い占め、自衛官の夫が守る街へ家族四人で辿り着いた

ゾンビに噛まれて死んだ私は、終末の日の朝に戻っていた。 会社へ向かうエレベーターの中。スマホの表示は、4月12日、9時01分。 世界が壊れはじめるのは15時。残りは、6時間しかない。 前の時、義母と弟と4歳の娘は、最初の何日かでいなくなった。 次の階で降りて、電話を四本かける。 保育園には「今から迎えに行きます」。義母には米と油を、卒論を抱えた弟にはスコップと野菜の種を頼んだ。自分はネットスーパーを三店に分けて注文し、カートが3台になるまで売り場を回る。 演習中で連絡のつかない自衛官の夫には、メッセージを一通だけ。 「必ず探しに来て」 15時。終末は、1分も遅れずに来た。 タワーマンションの28階で、私と娘、義母、弟の四人は扉を閉ざす。 電気が止まり、水が止まる。壁の向こうからは、隣の部屋の物音が聞こえてくる。 夫からの返信はない。既読さえつかない。 前世で見た2年分の記憶と、6時間で買い集めた箱の山。 それを使い切ってでも、今度はこの四人を一人も欠けさせない。 迎えが来なければ、こちらから行く。あの人が守っている街まで。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
SF 連載中 短編 R15
文字数 27,507
痛みに耐えて愛するあなたを治しましたが、あなたが選んだのは私ではありませんでした。 表紙

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愛する人を治すため、痛みに耐え、2年間魔法を使い続けた。 その代償に体はボロボロになった。 そんな私をあなたは捨てた。 結末が描きたくて、書いた作品です。
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子どものころから嫌いだった幼馴染は、私と結婚するつもりだったらしい 表紙

子どものころから嫌いだった幼馴染は、私と結婚するつもりだったらしい

幼いころからアレクシスのそばにいるたび、リディアは周囲の令嬢たちから嫌がらせを受けてきた。何度も「嫌い」「離れたい」と訴えても、両親はそれを子どもの意地や照れだと思い、本気にしなかった。 十五歳で外国の高等学院へ留学したリディアは、魔道具職人として自立する道を見つける。そして十七歳の成人を迎えた日、彼女は伯爵家から離籍し、二度と故郷へ戻らないと決めた。 一方そのころ、アレクシスはリディアと結婚するつもりでいたことを明かす。けれどリディアは、そんな未来を一度も望んでいなかった。 これは、誰にも届かなかった「嫌だ」を抱えていた少女が、自分の人生を自分で選び取るまでの話。
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「先に寝ていていい」と言われたので、夫の帰りを待つのをやめました 表紙

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王宮勤めの夫は、帰宅が遅い。 私はいつも居間で本を読みながら夫を待ち、帰ってきた彼と少しだけ話をしてから眠る。それが、いつの間にか毎日の習慣になっていた。 けれど、ある晩、 「君まで付き合う必要はない。先に寝ていていい」 夫にそう言われた。 確かに、私が起きて待っている必要などない。食事も湯も、使用人たちがきちんと用意してくれる。 だから、その日から私は夫の言葉どおり、先に休むことにした。 ただそれだけのことだったはずなのに、夫の様子が少しずつおかしくなっていく。
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終わりにします 表紙

終わりにします

「終わりにします」 その言葉とともに、侯爵令嬢シルヴィアは毒を飲んだ。 婚約者は妹を選び、父は妹だけを信じた。 誰にも必要とされなかった人生を終えたはずなのに、目を覚ますと三か月前へと時間は巻き戻っていた。 もう、誰かに愛されるためだけに生きるのはやめよう。 そう決めた彼女は、静かに運命を書き換えていく。 これは、一度死んだ少女が、自分自身の人生を取り戻すための物語。
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「君を愛することはない」と毎日言われたので、離縁の日だけは聞きに行きませんでした 表紙

「君を愛することはない」と毎日言われたので、離縁の日だけは聞きに行きませんでした

「君を愛することはない」 夫にそう言われながら、セシリアは一年間、二人分の夕食を用意して待ち続けた。 けれど、婚姻を継続するか決める前夜、夫は最後の約束まで破り、幼なじみと観劇へ出かけてしまう。 翌朝、セシリアは夫の書斎を訪ねず、不更新届を提出した。 慌てて差し出された更新証書にも、もう署名はしない。 私を待たせたあなたを、これ以上待つつもりはありません。 冷遇された妻が離縁を選び、自分の暮らしと新しい恋を手にする。
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