(古典オマージュ)小説一覧
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「君に相応しい男になって戻ってくるよ!」
そう言って軍隊に入った婚約者リオ・マッサーナ。
父の腹心の部下マッサーナ子爵の一人息子で、私たちは幼馴染。
彼を愛していた。
彼を信じていた。
それなのに……
「すまない、アメリア。俺は彼女と生きていく運命だったんだ!」
駐屯先でジプシーと恋に落ちた。
そして、彼は転落していった。
彼女のために強盗をして、追われる身になってしまった。
「神様、リオをお守りください……!」
教会で祈る事しか残されていなかった私に、ある人が言った。
「あなたは馬鹿だ! もっと自分を大切にしないさい」
越境のためカルデイロ伯領に滞在していた軍人。
ギード侯爵令息ファビアン・サントス卿だった。
文字数 2,070
最終更新日 2021.07.21
登録日 2021.07.17
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