黒魔導士小説一覧

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魔法国家レグナ=マリア。四大精霊の加護により人類の敵である魔人は封じ込められ安泰が保たれていた。だが、魔人復活を目論む黒の魔導士の襲撃により均衡が崩れ国家は滅亡を遂げる。 国家滅亡から10年の時を経て、白魔導士の血を引き継ぐ少女ロレッタの冒険が幕を挙げる。魔法が使えないロレッタ、ネクロマンサーのリンネ、召喚師のポッドの3人の異色パーティで挑む。果たして世界に平和は戻るのか……今、その幕が挙がる。
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小説 183,799 位 / 183,799件 ファンタジー 42,169 位 / 42,169件
文字数 21,351 最終更新日 2022.12.25 登録日 2021.09.08
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」 「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」 「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」 「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」 「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」 「くっ……」  問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。  彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。  さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。 「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」 「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」 「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」  拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。  これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
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文字数 75,153 最終更新日 2021.09.09 登録日 2021.08.28
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