全十話 小説一覧
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11件
1
彼女の離縁とその波紋
夫にとって魅力的なのは、今も昔も恋人のあの女性なのでしょう。こうして私が悩んでいる間もふたりは楽しく笑い合っているのかと思うと、胸にぽっかりと穴が開いたような気持ちになりました。
※子どもに関するセンシティブな内容があります。
2
初恋の相手と結ばれて幸せですか?
その日、学園に現れた転校生は私の婚約者の幼馴染で──初恋の相手でした。
3
あなたが言ったのに
真実の愛さえあれば、ひとは幸せになれるのだと――
4
愛されない花嫁はいなくなりました。
私には以前の記憶がありません。
侍女のジータと川遊びに行ったとき、はしゃぎ過ぎて船から落ちてしまい、水に流されているうちに岩で頭を打って記憶を失ってしまったのです。
……間抜け過ぎて自分が恥ずかしいです。
5
愛を乞うても
愛を乞うても、どんなに乞うても、私は愛されることはありませんでした。
父にも母にも婚約者にも、そして生まれて初めて恋した人にも。
だから、私は──
6
竜王の花嫁は番じゃない。
「……だから申し上げましたのに。私は貴方の番(つがい)などではないと。私はなんの衝動も感じていないと。私には……愛する婚約者がいるのだと……」
シンシアの瞳に涙はない。もう涸れ果ててしまっているのだ。
──番じゃないと叫んでも聞いてもらえなかった花嫁の話です。
7
婚約を破棄されたら金蔓と結婚することになってしまいました。
「ブラガ侯爵令息に婚約を破棄されたとお聞きしました。……ジュリアナ様、僕を貴女の金蔓にしてみませんか?」
8
ずっとあなたが欲しかった。
「私、アルトゥール殿下が好きだったの。初めて会ったときからお慕いしていたの。ずっとあの方の心が、愛が欲しかったの。妃教育を頑張ったのは、学園在学中に学ばなくても良いことまで学んだのは、そうすれば殿下に捨てられた後は口封じに殺されてしまうからなの。死にたかったのではないわ。そんな状況なら、優しい殿下は私を捨てられないと思ったからよ。私は卑怯な女なの」
9
真実の愛だった、運命の恋だった。
だけど不幸で間違っていた。
10
炎の夜に
私は一体だれなのでしょう。
彼に……第二王子ルドフィクス殿下に愛された彼女(フルーフ)なのでしょうか。
それとも彼に愛されなかった彼女(ハリエット)なのでしょうか。
11
婚約破棄の裏側で
こうして、いつまでも心配と称して執着していてはいけないとわかっています。
だけど私の心には今でも、襲い来る蜂から私を守ってくれた幼い騎士の姿が輝いているのです。
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