一人称交互 小説一覧
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【12話+@:火曜日0:00更新】
王都の王宮。天才ゆえに孤立し「孤高の薬学王子」と囁かれる研究者ガブリエルと、食堂の配達〈食卓便〉を一人で担うリリアン。
最初の合図は、容器に貼られた小さな付箋——「ごちそうさま」。返礼は、角のないまんまるキャンディ。
アフタヌーンティーという小さな“事件”、回廊を進む巨大ケーキ、そして“毎日15分のおやつ休憩”。青い紐で区切られた研究室に集う人々の会話はいつも真剣、なのに内容はすこしずれていて可笑しい。
成果主義と優しさ、距離と体温。押しつけないやり取りが、遅れて効く甘さのように二人の孤独をほどいていく。
ファンタジー要素なしの異世界王都を舞台に描く、叙情的で静かな職場ラブ。読後、喉の奥でからんと小さく鳴る余韻をどうぞ。
文字数 21,834
最終更新日 2025.12.02
登録日 2025.11.04
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【完結済:全12話】
十八歳になったばかりのわたしに提案されたのは「三ヶ月の仮婚約」。相手は歳の差の彼。誇り高く、けれど誰よりやさしい人——“独り占めではなく、隣で全部を見たい”と言う人。
お屋敷の庭園で歩幅の“真ん中”を探し、丘の礼拝堂で“上手のない祈り”を知る。雨の朝は、抱きしめずに「支える」手で守ってくれる。焦ると“俺”が零れて、それをすぐ「私」に戻す正直さに、わたしは少しずつ自分の“好き”を言葉にしていく。
——三ヶ月って、長いの?短いの?
「急がないための長さ」だと気づいた時、仮の指輪は軽いのに、心の中では確かな重みになる。
白レース、庭園、礼拝堂、そして“歩く”ふたりの物語。選ぶのは、わたし——でも、隣はあなたがいい。甘くやさしい溺愛×全肯定ヒロインの歳の差恋愛。
文字数 34,039
最終更新日 2025.10.17
登録日 2025.09.25
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