高校生夫婦 小説一覧

2件
1

星野夕子の母子手帳 ── 旦那はクラスメイトで幼馴染

子どもを産む。学校にも通う。二人は、両方を選びたい。 高校一年の十月に付き合って、十一月に婚約した。星野夕子の相手は、クラスメイトで幼馴染の真田蒼。二人は妊娠する前から、学校へ相談に行く。 二月、検査薬に二本の線が出た。嬉しいだけでは暮らせない。住む場所も、お金も、授業も、誰がいつ子どもを見るかも、決めなければならない。 親たちは準備を始める。けれど学校では、相談しても、二人の生活に必要な答えがなかなか返ってこない。 「若いから無理」で終わらせたくない。恋の続きを、生活にしていく二人と家族の物語。
2

十年後が見えない私たちは、十八歳で夫婦になることを選んだ

 高校二年生の春。    望月晃の隣の席に、北海道から転校してきた、灯野優佳がやってきた。  転校初日、彼女は晃の単語帳に一枚の付箋を貼った。 『今度、デートしない? 東京を案内してほしいな』  どうして自分なのかと聞けば、「隣だから」。そんな理由で、二人のデートは始まった。  何度も一緒に過ごすうちに、優佳は「晃くんがいい」と笑うようになり、晃もまた、優佳の隣には自分がいたいと思い始める。  けれど優佳が東京に来たのは、恋をするためではなかった。    生まれつきの心臓病。専門病院に通うために、母と二人で移り住んできたのだと、優佳は打ち明ける。 「私のこと、可哀想な人って思わないで」  彼女が欲しいのは、同情でも、儚い思い出でもない。恋人と街を歩くこと、誰かの妻になること。誰にでもある「普通の未来」を、自分の手で選び取ることだった。 「隣だから」で始まった恋は、やがて二人を十八歳の結婚へと導いていく。  これは、自分の人生を諦めたくない少女と、その隣にいることを選んだ少年の物語。  毎日20時更新予定です。
2件