高校生恋愛 小説一覧
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3件
1
十年後が見えない私たちは、十八歳で夫婦になることを選んだ
高校二年生の春。
望月晃の隣の席に、北海道から転校してきた、灯野優佳がやってきた。
転校初日、彼女は晃の単語帳に一枚の付箋を貼った。
『今度、デートしない? 東京を案内してほしいな』
どうして自分なのかと聞けば、「隣だから」。そんな理由で、二人のデートは始まった。
何度も一緒に過ごすうちに、優佳は「晃くんがいい」と笑うようになり、晃もまた、優佳の隣には自分がいたいと思い始める。
けれど優佳が東京に来たのは、恋をするためではなかった。
生まれつきの心臓病。専門病院に通うために、母と二人で移り住んできたのだと、優佳は打ち明ける。
「私のこと、可哀想な人って思わないで」
彼女が欲しいのは、同情でも、儚い思い出でもない。恋人と街を歩くこと、誰かの妻になること。誰にでもある「普通の未来」を、自分の手で選び取ることだった。
「隣だから」で始まった恋は、やがて二人を十八歳の結婚へと導いていく。
これは、自分の人生を諦めたくない少女と、その隣にいることを選んだ少年の物語。
毎日20時更新予定です。
2
好き…なんだと思う
砥部さつきにとって釈永比呂は中高一貫校の同じサッカー部に所属するお互いに認め合う仲間だ。
実はさつき自身、比呂に友情以上の思いを抱えているのだが、高校に上がると同時に寮の同室となってしまう。
3
君は俺の“一等星”
君が死ぬ前に、俺たちは一曲だけ奇跡を歌う。
人間には誰にだって明日が来るはずだ。そんな無意識の思い込みは、ただの脆い幻想に過ぎない。
人生がどうせ死ぬまでの暇つぶしだというのなら、せめて俺はこの息苦しい世界で、誰にも素顔を見せず、孤独にギターの弦を弾いてやり過ごすつもりだった。
――あの日、放課後の埃っぽい渡り廊下で、君の歌声に出会うまでは。
中学時代、親友の純也を突き放して以来、俺は誰にも心を開かなかった。
狐の面を被り、ネットの海にただ音を落とすだけの俺を、赤松陽菜は強引に陽の当たる場所へと引っ張り出す。
「生徒会選挙の応援演説、印象的でした。私と一緒に、文化祭のステージに立ってくれませんか?」
シャンプーの甘い香りと、夕陽に透ける琥珀色の瞳。
一等星のように眩しく笑う君の熱に当てられ、俺の止まっていた時間は再び動き始めた。
だけど、君は残酷な秘密を隠していた。
末期ガン。
暗闇のベッドで死の恐怖に震えながらも、君は俺の「明日」を救おうとしていたんだ。
これは、君が灰になって消えた後も、俺が胸を張ってこの残酷な明日を生きていくための――一瞬で永遠の、最高に美しい暇つぶしの物語だ。
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