羽柴秀吉小説一覧

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天正三年(1575)天下布武を旗印に全国制覇を目指す織田信長は、越前の一向宗徒をなぜ切りにして制圧すると、願望であった中国の覇者毛利家打倒に取り掛かった。織田信長の勢力は摂津の荒木村重まで傘下に収めていた。対する毛利家は備前の宇喜多直家まで組み込んでいた。この両大国の間にあるのが、丹波、播磨、但馬の三国だった。織田家と毛利家の争いは、この三国の豪族たちを死闘に巻き込んでいった。この年の秋、信長は近江坂本城主明智光秀を丹波に攻め込ませた。光秀は大軍で丹波に侵入すると、丹波の豪族たちはこぞって光秀の傘下に加わったが、黒井城主荻野悪衛門は公然と反旗を掲げると、黒井城に立てこもった。奥播磨の上月城でも城主赤松政範を頭に毛利家外交僧の安国寺恵海と組んで反織田同盟を画策する。この動きを嗅ぎつけた御着小寺家家老の黒田官兵衛は、織田家武将の羽柴秀吉と組んで、播磨の豪族たちを一気に滅亡させようとした。天正五年に入ると、信長から正式に中国制圧を命じられた秀吉は、赤松一族が待ち構える上月城の制圧に向かう。迎える赤松一族との死闘が始まると、反織田同盟に加担していた三木の別所家が信長に反旗を上げて、秀吉の背後を脅かした。奥播磨が毛利家との決戦の場とみた信長は、嫡男信忠に大軍をつけて、奥播磨に向かわすと、毛利家は小早川隆景、吉川元春、宇喜多直家の軍勢三万八千を上月城に送った。織田と毛利に挟まれた播磨の赤松一族の生き残りを懸けた戦いが始まった。
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文字数 172,954 最終更新日 2024.01.20 登録日 2024.01.20
明智光秀の将兵として本能寺襲撃に参加した丹波の地侍本城惣右衛門の「覚書」に我々は三河の家康を襲うと想っていた、記録がある。将兵がそのように想うのは、それに応じる事実があったと考えられる。そこから明智光秀の徳川家康殺害を命じられた心境と葛藤を元に小説にした。天下布武を旗印に全国制覇を目指す織田信長は、天正八年本願寺勢力を紀州に追い払うと、老臣の佐久間右衛門親子を高野山に追放した。その五日後、林佐渡守、安藤伊賀守、丹羽左近の三名を遠国の流した。この処置に信長配下の武将たちが脅えた。信長が古代中国で宿敵の項羽を倒し、漢帝国を築いた劉邦は敵がいなくなると、天下取りに貢献してきた重臣たちを粛清しだした。いつか信長に裸で追放されると覚悟した武将たちは、陰で武装しだした。牙を磨き身構えだしたのは家臣だけではなかった。徳川家康、足利義昭、吉田兼見等公家たちも隙があれば信長を殺そうと考えた。周りの不信をよそに、信長は天下に向かって邁進していたが、陰で己と家臣たちを守るために、信長に死に装束を着せようと目論む者たちが増えていた。
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文字数 90,290 最終更新日 2024.01.20 登録日 2024.01.20
明智光秀、本能寺の変の謎を解き明かす新説です! タイトルの五十五の夢は、明智光秀の辞世の句の一部です。織田信長と明智光秀について、本能寺の変と山崎の戦いを中心に描く新説を物語風に書きました。読んで頂けると嬉しいです。 【プロローグ 斎藤利三】 明智光秀の家臣である斎藤利三は、一つの目的をもって羽柴秀吉に捕まります。利三により語られる本能寺の真相とは、何だったのでしょうか? 【第1章 決戦前夜】 利三は、山崎の戦いの前夜を思い出していました。この戦いで光秀はある作戦を練ります。 そして、亡き煕子を想う光秀の涙を見ました。 【第2章 本能寺】 悲劇へと繋がった背景を描きます。 信長は義昭を将軍としましたが、幕府は過ちを繰り返し自滅します。信長は当初副将軍職を辞退し不干渉の方針も最後は方向転換を余儀なくされました。 そして、見落としていた事実に気付いた光秀は強い衝撃を受け、ある決断をしたのです。 【第3章 山崎決戦】 秀吉軍は光秀の策にはまります。しかし、秀吉が抜擢した一人の若き将により光秀の作戦に齟齬が生じました。決戦は最後の山場へ向かいます。 【第4章 終戦】 想定外の光秀の奇襲に対し、秀吉の対応は常識はずれでした。二人の天才の戦いは遂に決着します。負けたときこそ人の器量は試されるのです。 【エピローグ 人の過ち】 光秀の犯した致命的な過ちが明らかとなり、本能寺の謎は解けました。過ちを繰り返さぬために、そして悲劇の連鎖を絶つために光秀は何をしたのでしょうか? そして、利三は最愛の娘との別れを迎えるのです。 織田信長、明智光秀と本能寺の変は謎が多く様々な説が存在します。ただ、その説の多くは信長や光秀にスポットを当て過ぎているため、成功も失敗も全て二人(特に信長)が原因になってしまっています。 良かれと思い頑張ったことが、結果的にはうまくいかず辛い思いをしたことは誰にもあると思います。 歴史も同じではないでしょうか。その背景や置かれた環境をよく調べて、何を思い、何を目指し、場合によっては何かに追い込まれ、やった結果どうなったか考えると、新しい説が生まれる気がします。 これは今の困難な時代にも言えることで、物事をいろんな側面から見ることの大切さは高まってる気がするんです。 (小説家になろう、カクヨムでも掲載しています。)
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文字数 46,206 最終更新日 2021.02.20 登録日 2021.02.17
なんと、日本史上最大の“出世男”―― 農民から天下人になった豊臣秀吉にはある秘密が……。 いじめられっ子の彼はあの時、はじめて―― “生きる意味”を知った。 秀吉の史上最大のサクセスストーリーはここから始まる! 織田信長と秀吉の“師弟愛”がおりなす、ハートフルヒューマン物語。 第2回 「ほっこり・じんわり大賞」エントリー作品です! 同時連載・エントリー作品 生きるべきか?、死ぬべきか?……それが問題だ。 by『哲学名言《超》解釈集』 ~いじめ自殺防止編~ も、よろしく!
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文字数 7,456 最終更新日 2019.08.09 登録日 2019.07.31
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