ちょっぴりファンタジー 小説一覧

5件
1

六角の箱庭

都心にそびえる六角形のオフィスビル──アベリアグループ本社。 外から見れば無機質なその箱の中では、今日も多くの社員たちが、黙々と、時に熱く、働いています。 これは、巨大グループ企業の中で交差する、小さな物語たちの連なりです。 本シリーズ『六角の箱庭』は、新卒2年目の営業職・蓮見めるを主人公に、アベリアグループ内の多様な部署や人間関係を描いた連作短編集です。 ひとつひとつの物語は独立して読み切れる形式でありながら、読み進めるほどに、グループ全体の構造、そしてこのビルの中にひそむ不思議な秩序が、少しずつ立ち現れていきます。 描かれるのは、目に見えない上下関係、理不尽なルール、信頼と裏切り、そして仕事にかける誇り。 登場人物たちは誰もが一生懸命に役割を果たそうとしながら、知らず知らずのうちに、大きな「しくみ」の中で動かされている存在でもあります。 読者の皆さまには、まずは一人の社員の物語として気軽に読んでいただければ幸いです。 けれどもし、物語の端々に“何かおかしい”という違和感を感じたなら──それは、この箱庭の奥にあるもうひとつの真実が、あなたに語りかけているのかもしれません。 『六角の箱庭』── それは、働くすべての人に捧げる、ささやかで静かな寓話です。
2

貴方にも幸運が訪れます

“必ず幸運が訪れる御守り” そう謳われた、やたらと胡散臭い商品広告を前に、俺は迷っていた。 なぜなら、今どんな手段を使ってでも、成し遂げねばならないことがあるからだ。 結局購入し、毎日持ち歩いていた俺に、本当に幸運が訪れ出して――?
3

落とした指輪はシャボン玉

八代花怜は好きな人がいる。しかし内気な性格でアプローチができないままでいる。 ある日、花怜は指輪を購入した。実はこの指輪には――
4

私にだけ、聞こえる声

『心の声が、恋をした。』 ――あなたの声が、聞こえた気がした。けれど、私はその「想い」を言葉にできなかった。 人の“心の声”が聞こえるようになった高校2年生の陽菜。 静かで無口なクラスメイト・悠真の本音が頭に流れ込んできたその瞬間から、彼女の世界は変わり始める。 すれ違い、秘密、後悔、そして——本当の気持ち。 「心の声」に頼らず、たった一言の「好き」で、あなたとつながりたい。 本音と沈黙が織りなす、静かで切ない青春ラブストーリー。
5

横浜メリーポピンズ

修学旅行で訪れた横浜で、英語教師が見たもの。 それはメリーポピンズと名乗るかつての教え子だった!? 雨に煙る横浜を舞台に繰り広げられる摩訶不思議な教師×生徒のラブストーリー。 十五年以上前に執筆した作品なので観光名所も変わってきているかと思いますが、当時のノスタルジックな雰囲気も合わせて楽しんでいただければこれ幸いでございます。
5件