異種交配 小説一覧

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クォーター

祖父の家で「終活」を手伝っていた大学生の拓海は、押し入れの奥から古いノートを発見する。 表紙に書かれていたのは『人魚観察日記』。 それは、学生時代の祖父が湖から持ち帰った「卵」を孵し、成長したソレと行った実験の記録だった。 拓海は自分のルーツと言うべき狂気のノートを読み進める――
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インマとぼく

ぼくはついてない。 彼女にふられ、職場もクビになった。 貯金は底をつき、 そのうち家賃も払えなくなった。 マンションの管理会社に出ていくよう勧告され、 引っ越しの準備をした。 いよいよ宿無しか。 と、人生の終わりのような気分で部屋を出ると、 隣室に越して来た母子と鉢合わせた。 それがぼくの人生を変える出会いとも知らず、 二人に頼まれるままに引っ越しを手伝い、 『お礼に』と、夕食に招かれた。 娘は細身だが背が高く、180センチほどもある。 母親は小柄なので、 父親似なのかもしれない。 ぼくは、それを二人に訊いてみた。 後から考えると、 あれは、よけいな質問だったなと思う。 でもそのときは、酒が入ってたんだ。 娘はぼくに言った。 『パパは悪魔なの。下級だけど』と。
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