口下手小説一覧
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家族のために、婚約者である第二王子のために。政治的な理由で選ばれただけだと、ちゃんとわかっている。
大好きな人達に恥をかかせないために、侯爵令嬢シエラは幼い頃からひたすら努力した。六年間も苦手な妃教育、周りからの心無い言葉に耐えた結果、いよいよ来月、婚約者と結婚する……はずだった。そんな彼女を待ち受けたのは他の女性と仲睦まじく歩いている婚約者の姿と一方的な婚約解消。それだけではなく、シエラの新しい嫁ぎ先が既に決まったという事実も告げられた。その相手は、悪名高い隣国の英雄であるが――。
これは、どんなに頑張っても大好きな人の一番目どころか二番目にすらなれなかった少女が自分の「幸せ」の形を見つめ直す物語。
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文字数 133,260
最終更新日 2023.07.25
登録日 2023.07.01
一族から捨てられた、常にネガティブな俺は、狼の王子に拾われた時から、王子に恋をしていた。絶対に叶うはずないし、手を出すつもりもない。完全に諦めていたのに……。口下手乱暴王子×超マイナス思考吸血鬼
*全12話+後日談1話
文字数 21,391
最終更新日 2023.02.11
登録日 2023.02.11
「ウェリア、は、その……どんな菓子が好きなんだ?」
こんな問いかけをされるのは十年間の婚約者生活で初めてだ。一体どんな心境の変化だろうか。本人も慣れていないからか視線が泳いでいる。突然の質問に、思わずずっと我慢していた言葉が漏れてしまうも、彼は優しく微笑んだ。
「菓子くらいで気にするな。婚約者だろう」
心を許した相手には塩対応なオリヴァー王子が、外向けの笑顔を見せたのだ。頭が真っ白になり、その後はどんな話をしたのか覚えていない。それでも捨てられたことは理解した。彼は最近懇意にしているスーミン様に切り替えるつもりなのだろう。
文字数 12,705
最終更新日 2021.12.03
登録日 2021.12.03
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