ミステリー 視線 小説一覧
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「ずっと見ていたのは、あなたかもしれない」
3年C組の6人――拓、瞳、康介、純、沙織、E。
四月。クラス委員が「気づいたら」決まった。
五月。文化祭の出し物が「いつの間にか」決まった。
六月。非常階段の写真に、写ってはいけないものが写っていた。
誰も決めた覚えがないのに、いつの間にか決まっていること。
誰もいないはずの席から、確かに手が挙がったこと。
そして、校庭のフェンスの手前に、ずっと立っている「揺らぎ」のようなもの。
日常に潜む「決まっていく」ことの不気味さと、
ずっと見ていた「誰か」の存在。
全8話で描く、学園ミステリー。
※本作は『彼女の計画』シリーズのスピンオフですが、本編未読の方でも独立した作品としてお楽しみいただけます。
文字数 4,911
最終更新日 2026.03.22
登録日 2026.03.20
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職場の後輩に、自分の“裏アカウント”を知られてしまった──。
誰にも見られないはずの欲望と孤独が、なぜか彼女の視線と重なっていく。
その瞬間から、職場の日常は静かに軋み始めた。
会社員の拓は、匿名で運用する裏アカに、誰にも言えない欲望や孤独を断片的に書き残していた。
フォロワーはゼロのアカウントから、突然、拓の投稿に「いいね」が付く。
そのタイミングは、職場の誰かの視線が背中に触れた瞬間と奇妙に重なっていた。
やがて社内では、拓と人妻の同僚・瞳の関係をめぐる噂が静かに広がり始める。
偶然の視線、沈黙の意味、裏アカに残る痕跡。
平凡だった職場は、少しずつ“観察”と“疑念”の空気に覆われていく。
そんな中、後輩の純は、拓の表情や仕草、言葉の揺れをまるで記録するように見つめ続けていた。
やがて明らかになるのは、彼女が密かに描いていた“計画”。
しかし、その計画の果てに残ったのは、単純な勝敗ではない。
誰かを監視すること。誰かに見られること。そして誰かを愛すること。
その境界は、いつしか曖昧に溶けていく。
──一年後。
三人の関係は形を変え、それぞれが別の場所へ進み始めていた。
拓は忘れられない出来事を文章にしようとし、
瞳は過去を守るために静かな秘密を抱え続け、
純は“観察”から始まった視線を、やがて「物語」として形にしていく。
だが、物語はそこで終わらない。
SNSで拡散される言葉、バズる視線、読者という新たな観察者たち。
かつて三人の間で交錯していた視線は、やがて社会へと広がり、別の誰かの物語を動かし始める。
人はなぜ誰かを見つめるのか。
そして、見てしまったものを、人はどう物語へと変えるのか。
これは、職場の裏アカウントから始まった小さな秘密が、
“視線”と“創作”の連鎖へと変わっていく七つの物語。
『彼女の』シリーズ全10部、完結。
お楽しみ下さい。
文字数 25,295
最終更新日 2026.03.18
登録日 2026.03.18
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