ホラー 再会 小説一覧

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ホラー 完結 長編
『桜の名のもとにⅡ ― 春を忘れない』 別れから二年。 結衣と尚吾は、もう戻らない春の道に再び立つ。 光を試すつもりで結衣が切った一枚の写真―― そこに映っていたのは、かつての恋人・尚吾の笑顔だった。 偶然の再会ではない。 止まっていた時間の続きを、ふたりは静かに歩き始める。 春を忘れないとは、何を守り、何を手放すことなのか。 やわらかな痛みと再生の光を描く物語。 ResonantVerse(RV)シリーズは、 “音楽と物語が共鳴する世界”を紡ぐ連作プロジェクト。 主題曲《春を忘れない》を中心に、 《Afterlight》《Daylight Brunch》へと連なる “再生の三部作”の第一章。 ――夜を抜けて、朝が訪れる。 ふたりの春が、もう一度咲く。 特設サイト:https://luminaria.love/ukon/
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小説 218,660 位 / 218,660件 ホラー 8,065 位 / 8,065件
文字数 61,051 最終更新日 2025.11.18 登録日 2025.10.17
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ホラー 完結 短編
祠で待つ人は、声だけ先に届く。りんどうの青の下、鏡師となる青年は最期の面影に別れを告げる。 山の風はもう秋の色を帯びていた。青年・芳三郎は、祠へ続く細い径を歩いている。風に揺れるりんどうの花、袖をすり抜ける光の粒。彼がそこに向かうのは、ある約束のためだった。祠の前には、いつも彼女が先に来ている。名は紗江。穏やかに笑う声が、山の静けさの中で一番やさしい音だった。 ふたりの間に、特別な出来事はない。干菓子を分け合い、昔話をして、花を眺めるだけの時間。けれど、その何気ない瞬間が、芳三郎には何よりの喜びだった。祠のそばには、毎年同じ場所で咲くりんどうがある。変わらず咲く花のように、ふたりの時間も続くと信じていた。 ある日、紗江が言う。「変わらないって、すごいこと。でも、変わるからこそ、また咲くのよね。」 その言葉が、芳三郎の胸に残る。彼は祠に小さな草履を置き、来年もまたここで会おうと約束した。別れ際、ふたりの影が重なり、風が花々を揺らす。その一瞬が永遠のように感じられた。 季節がいくつ過ぎても、芳三郎は同じ山道を登りつづける。りんどうは咲き、祠は変わらずそこにある。けれど、どこかが少しずつ違っていく。風の向き、陽の角度、そして――彼女の声の響き。ある日、紗江は静かに笑って言った。「ねえ、また明日も来てくれる?」 彼は頷く。けれど、その「明日」は、ほんとうに訪れるのだろうか。 りんどうの花が、風に揺れている。祠の前に置かれた小さな草履は、今もそのままだ。山の静けさの中、空の色だけが澄み渡っていく。 青年は祠の前に立ち、しばらく何も言わずにいた。風が頬をなでる。目を閉じると、かすかにあの笑い声が聞こえた気がする。 そして、彼は名を呼ばずに、そっと空を仰ぐ。 雲ひとつない蒼の下――その空は、どこまでも深く、どこまでも静かだった。 蒼雲の次の物語が、あなたを待っています。 黄泉灯籠迷図(よみとうろうめいず) ―― 灯籠の声を聴く者の物語へ。
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小説 218,660 位 / 218,660件 ホラー 8,065 位 / 8,065件
文字数 12,857 最終更新日 2025.10.18 登録日 2025.10.17
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