恋愛 ノリと勢い小説一覧
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預言により未来の聖女としてチヤホヤされてきた伯爵令嬢アリソンは、新たな預言により男爵令嬢デボラにその地位を追われ、婚約者である王太子も奪われ、最後は家族もろとも国外追放となってしまう。ズタボロにされた彼女は全ての裏切り者に復讐を誓った……。
そんな『復讐姫アリソン』という小説の主人公に生まれ変わったことに、物語が始まる直前、運よく頭をぶつけた衝撃で気が付くことができた。
「あっぶねぇー!」
復讐なんてそんな面倒くさいことしたって仕方がない。彼女の望みは、これまで通り何一つ苦労なく暮らすこと。
その為に、とことん手を尽くすことに決めた。
別に聖女にも王妃になりたいわけではない。前世の記憶を取り戻した今、聖女の生活なんてなんの楽しみも見いだせなかった。
「なんで私1人が国の為にあくせく働かなきゃならないのよ! そういうのは心からやりたい人がやった方がいいに決まってる!」
前世の記憶が戻ると同時に彼女の性格も変わり始めていた。
だから彼女は一家を引き連れて、隣国へと移住することに。スムーズに国を出てスムーズに新たな国で安定した生活をするには、どの道ニセ聖女の汚名は邪魔だ。
そのためには悪役デボラ嬢をどうにかコントロールしなければ……。
「聖女も王妃も全部くれてやるわ! ……だからその他付随するものも全て持って行ってね!!!」
「アリソン様……少々やりすぎです……」
そうそう幼馴染の護衛、ギルバートの未来も守らなければ。
作戦は順調に行くというのに、どうも思ったようには進まない。
円満に国外出るため。復讐姫と呼ばれる世界を変えるため。
アリソンの奔走が始まります。
文字数 49,032
最終更新日 2023.10.13
登録日 2023.09.30
アタイの名前はルナ。(自称)義賊の女頭領だ。十五歳の誕生日、どこぞの馬車が襲われているのを見て助けに入った際、不覚にも敵に頭を打たれて気絶したその時、アタイは唐突に思い出したのだ――皇女で聖女で騎士だった前世の自分は、無情にも十八歳で殺されたことを。
ついでに理解したのが、今生きているこの世界が『運命の愛は何度でも』という前世でちらっと読んだことのあるゲームブックの世界であるということ。その中でも「ルナ」といえば、どんなルートに行っても世界大戦の犠牲者第一号として死ぬ悲劇の王女キャラだ。
しかも最悪なのは、この本を書いた異母姉こそアタイの殺害を主導した黒幕張本人である。そういえば「私がちゃんと殺してやるけど、でも簡単には死なせてやらない。せいぜい愉しませてよ」って笑っていたから、異母姉がこの転生劇に噛んでいるのは間違いなさそうだな。……こいつに二度も殺されるなんて冗談じゃない!!
――これは、異母姉の書いた物語の世界に転生してしまった少女が(物理で)死亡フラグと戦いながら、(本人無自覚で)周囲から溺愛される物語。
(メインは王弟の一人息子(前世の護衛騎士)×破天荒王女のつもり、題名は主人公の心の叫びみたいなもの)
文字数 15,168
最終更新日 2020.05.02
登録日 2020.04.29
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