恋愛 妖精/精霊小説一覧

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いつもと変わらない日常が一変するのをただの会社員である芽依はその身をもって知った。
世界が違った、価値観が違った、常識が違った、何もかもが違った。
意味がわからなかったが悲観はしなかった。
花嫁だと言われ、その甘い香りが人外者を狂わすと言われても、芽依の周りは優しさに包まれている。
そばに居るのは巨大な蟻で、いつも優しく格好良く守ってくれる。
奴隷となった大好きな二人は本心から芽依を愛して側にいてくれる。
麗しい領主やその周りの人外者達も、話を聞いてくれる。
周りは酷く残酷な世界だけれども、芽依はたまにセクハラをして齧りつきながら穏やかに心を育み生きていく。
それはこの美しく清廉で、残酷でいておぞましい御伽噺の世界の中でも慈しみ育む人外者達や異世界の人間が芽依を育て守ってくれる。
お互いの常識や考えを擦り合わせ歩み寄り、等価交換を基盤とした世界の中で、優しさを育てて自分の居場所作りに励む。
全ては幸せな気持ちで大好きなお酒を飲む為であり、素敵な酒のつまみを開発する日々を送るためだ。
文字数 1,579,138
最終更新日 2025.02.06
登録日 2023.11.17
魔の森には、恐ろしい魔法使いが住んでいるという。
ドラゴンをも使役し、皆に畏怖される彼の者は、『凍れる炎帝』アデルバート。
レティシアは、ある出来事をきっかけに『凍れる炎帝』に拾われる。訳あって元いた村に戻れないレティは、アデルバートと共に魔の森で暮らすことに。
だが――
聞いていた噂と違って、アデルは全然怖くなくてむしろレティを甘やかして溺愛してくるし、ドラゴンは可愛い妖精さんだし、魔の森は精霊の恵みに満ちた豊かな森だった!
レティは、村にいた頃からの夢だったレストランを、森の妖精相手に開業する。
けれど、植物の恵みだけが豊かなこの森では、手に入らない食材も多数。さらに今後のためには、自給自足だけではなく、まとまった資金が必要だ。
足りない食材を求めて、また、森から出られないアデルに代わって資金を調達するために、レティは魔法のキッチンカーで、人の住む街や妖精の住処を巡ることに。
ドラゴンの妖精をお供につけて、レティのキッチンカーは今日も空飛び世界各地を巡るのだった!
*カクヨム、小説家になろうでも公開しております。
* 作者の別作品(色のない虹は透明な空を彩る)と同一世界観の作品ではありますが、全く異なる時代設定(数百年前のお話)です。
一部の妖精が両作品で登場するほか、地名などが共通していますが、それぞれ単体でお楽しみいただける内容となっております。
世界観の説明も都度記載していますので、どちらの作品からお読み下さってもお楽しみいただけます!
文字数 130,514
最終更新日 2024.04.27
登録日 2023.10.15
王太子リーヴェンスの婚約者の侯爵令嬢は、人形令嬢と周囲からの呼ばれている。
ニコリとも笑わず、怒らず、一言も言葉を発しない。
リーヴェンスは、婚約者として引き合わされた日から、一度も彼女の声を聞いたことがない。
見目が良くても、一切口の聞かぬ彼女を不気味に思っていた。
だから、父である国王陛下に何度も婚約解消を申し出た。
どうせなら、まだ人形令嬢の義妹の方が良い。
多少頭は緩くとも、品格が欠如していても、義姉より見劣りしようとも、会話が成り立つ相手が良い。
侯爵家の娘を妃にしろというのならば、せめてその程度の希望を求めても良いはずだろうと思っての事だった。
文字数 8,093
最終更新日 2023.10.14
登録日 2023.06.22
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