現代文学 遠距離 小説一覧

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【連作短編039】杜 全5話 ―撮らなかった写真が、一枚だけあった―

屋久島、縄文杉。二千年の杜で、束の間の恋をひとつ。 写真家の尚人と、森林保全の仕事をする澄香。 屋久島の山道で出会った二人は、二千年とも七千年ともいわれる縄文杉の前で、少しずつ距離を縮めていく。 「撮る人」と「守る人」——価値観の違いが生む小さな波紋。 東京に戻ってからも変わっていく二人の距離を、片耳の折れた猫・ハルだけが見つめている。 二千年生きる杉と、瞬きほどの人の時間。 その対比の中で描く、静かで美しい恋の物語。
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いっしょ

心はいつも側にいるよ。
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『静かに流れる、ふたりの刻(とき)』

隆介と菜緒子は、恋人未満ともいえる穏やかな関係を築いていた。食事や日帰り旅行を共にする時間は、まるで夢のように過ぎていく。ある日、菜緒子の転勤の話が浮上し、二人は距離という現実に直面する。だが、転勤は取り消され、関係は続くことに。しかし、菜緒子は「もし遠く離れたら、私たちはどうなっていたのかな」と呟く。情熱的な恋愛ではない。それでも、お互いの存在が心地よい。形に囚われず、ただ流れる時間を大切にする――それが彼らの愛のかたちだった。
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