キャラ文芸 明治風 小説一覧
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件
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子爵令嬢伊集院十和子は、二十歳を超えても縁談がまとまらず、一人で暮らしている。
それは、十和子に縁談を申し込んだ男がみんな非業の死を遂げてしまうからで、子爵令嬢は死神の花嫁だと噂され、恐れられていた。
十和子は十歳の頃、事故に遭い、生死の境を彷徨っている時に見えてしまった。白髪を靡かせて微笑む美貌の死神の姿を。
「われが見えるか。ならば命を助けよう。そのかわり・・・」
死神と契約を交わした十和子は、伊集院家でたった一人生き残った。
叔父に引き取られ、育てられることになったが、顔に醜い赤い痣が残り、使用人からも虐げられていた。
年頃になり、縁談が来るようになったが、相手が次々に命を落としていく。
呪われた令嬢だとますます疎んじられる十和子だったが、両親を亡くした事故が故意のものであり、叔父が仕組んだものだと発覚する。
叔父への復讐を果たし、また一人になった十和子は、白髪の美貌の執事と共に暮らすようになる。
子爵令嬢として平穏に暮らしていたが、今度は、真っ黒な衣装を纏った男爵を名乗る男が十和子の前に現れる。
「どうか、私めの花嫁に」
婚約した女性が次々に謎の死を遂げるという男爵の正体は・・・。
急激に西洋化が進む明治の日本で、人ならざるものの勢力争いも激しさを増していく。
文字数 1,313
最終更新日 2025.12.30
登録日 2025.12.30
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日輪の国、暁都。その桜台という土地は宝石産業で栄えている。そこに生まれた翠子は「涙が宝石に代わる病」を持って生いた。宝石屋を営む華族の娘に生まれた翠子(すいこ)は病のみを両親に愛され、翠子自身は愛されないまま十六歳を迎える。
義弟である英介にも所有物のような扱いを受け、家に主人公を想ってくれる人はひとりもいなかった。家に閉じ込められて育ち、ただ宝石を生み出すために虐げられる日々に翠子の心はすり減り、あることをきかっけに作られる宝石の質が非常に悪くなる。両親に不要とされ、金と引き換えに翠子を欲しがる土地神の元に、嫁として売られることとなった。
神である桜燐(おうりん)は翠子に会うなり深々と頭を下げた。「俺が友を止められなかったばかりに、お前がつらい思いをした」
桜燐の親友の神は人の運命を捻じ曲げる遊びに惚けていた。人を殺め人の大切なものを壊し、そういった愉悦のひとつが翠子に人のものではない力を与えることだった。桜燐はその親友を殺したが、そのことで力を失い、十二年もの間眠りについていたのだった。目覚めた彼は親友の罪を償うために奔走しており、その一環で翠子を嫁に迎えたのだった。
結婚先でも愛されることはないと諦めていた翠子は、自分が嫁にとられた理由が贖罪であることに対して驚くも、はじめて向けられた温かな気持ちに心を溶かされていく。
贖罪を手伝いながら、愛をほとんど知らぬ少女が愛される喜びを知り、幸せになろうとする物語。
全22話。投稿初日以降は毎日1話ずつ20:00に更新。
※ヤンデレ要素がありますが、ヒーローではありません。
※時代に合わせて女性蔑視の要素がありますが、作者に差別の意図はありません。
※表紙イラストは人様に依頼していただいたものです(文字入れのみ作者)
文字数 101,326
最終更新日 2025.05.01
登録日 2025.04.18
3
時は明治――文明開化華やかなりし頃、それはまだ、闇夜にあやかしが跋扈する時代でもあった。
双子の弟 望(のぞむ)と二人きりで暮らす十四歳の少女 朔(さく)は、幼い頃からあやかしの気配を感じる体質で、それを退ける術を、そうとは知らず亡き母から教わっていた。
ある日、二人の前に、それぞれ異なる方法であやかしを祓うことを生業とする、光流(こうりゅう)と天晴(てんせい)という男たちが現れる。
二人は、名門華族 月照院家の血を引く子どもを捜しており、双子は記憶にも残っていない亡父の実家へと招き入れられる。
そこでの生活は、これまでとは天地の差で、まるで違う世界へ迷いこんだかのよう。
女学校、鹿鳴館、ダンスパーティ―、ドレス。
夢のような世界で、朔は次第に淑女として磨かれていき……
しかしそこでも、朔はあやかしの気配を感じる。それはいっそ、これまでよりも頻繁で強い。
光流たちの説明によると、あやかしは人間の赤ん坊とあやかしの子どもをとりかえ、人間と見分けがつきにくいように育てさせる習性があるらしい。
「とりかえ子」と呼ばれる子供たちは、裕福な暮らしが約束されている華族に、特に多い。
誰がそうであるか判然としない中、朔の周囲では次々と不思議な事件が起こり――
明治×あやかし×和風ファンタジー
即席お嬢さまの異能バトル
文字数 28,370
最終更新日 2022.01.27
登録日 2021.12.31
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