キャラ文芸 たぬき 小説一覧
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1
『ひだまり箱庭の小さき守り人 ~幼き女の子と六つのもふもふ物語~』
両親を亡くし、どんなにさびしい時も周りを思いやって笑顔をたやさずに暮らしてきた五才の女の子・さくらは、ある雨の夕方、古いお社のおくにあった『ひすいの箱庭』の中へとまねかれます。
そこは、人の思いがうすれて草木がすっかりかれかけていた小さな世界『日向(ひなた)の里』でした。
さくらが持って生まれた「にこにこ笑顔」には、冷えた空気をあたため、かれた大地に草花をめぶかせる不思議な力が宿っていました。
里でさくらを出むかえたのは、料理上手なたぬきの豆蔵、世話好きできれい好きなきつねのこはく、水と天気を動かす小さなりゅうのあお、大きくて力持ちなくまのげん、歌の上手な白い小鳥のちよ、そして草花にくわしいうさぎの雪丸という、六ひきのやさしい生き物たちです。
あたたかいおだしの手打ちうどんや、お日さまのにおいがするお布団、みんなで耕した畑でとれた小豆のどら焼きなど、六ひきの深い愛情とふかふかの毛並みに包まれ、さくらは生まれて初めて安心できる「家族」を手に入れます。
さくらが幸せそうに笑うたび、箱庭の世界は白いもやが晴れて少しずつ広がり、美しい桜並木や青い竹の林、実りゆたかな果物の森や田んぼが次々と姿をあらわしていきました。
春のお花見やたけのこほり、初夏の温泉と小さな夏祭り、秋の焼きいもや十五夜のおもちつき、そして冬のあたたかいおなべやこたつ。
四季折々の自然とていねいな暮らしをみんなで分かち合いながら、大みそかやお正月をすぎ、さくらは里に来て一年となる「六才のおたんじょう日」をむかえます。
おたがいに感謝のおくりものをわたし合ったその日、さくらの満開の笑顔によって山から『七色のたき』が流れ出し、箱庭は二度とかれることのない楽園へと生まれ変わりました。
少しお姉さんになったさくらは、自分でつめたお弁当を持って遠足に出かけたり、新茶つみやほたるの夜の流しそうめんを楽しんだりと、大好きなもふもふの家族といっしょに、今日もひだまりの中でにこにこと幸せな毎日をすごしています。
2
たぬちゃんとゼブラさん
誰も訪れなくなった寂れた神社。
そこには、白い獣耳と大きなしっぽを持つ巫女の少女「たぬ」と、心に直接語り掛ける二匹の眷属タヌキ「ぽこ」と「ぽん」が、のんびりと平和な日々を送っていた。
たぬは、人間社会で暮らす「半人」たちが人間の姿に偽装するためのアイテム「勾玉」の力を回復させる不思議な能力を持っている。
そのため、彼女の元にはワケアリの半人たちが次々とやってくる。
過去にたぬに力を奪われたことで彼女を激しく敵視しつつも、勾玉の回復を頼らざるを得ないゼブラ柄の豊満な美女「ゼブラ」
食料を支援するパトロンでありながら、たぬに何らかの「貸し」を持ち、底知れぬ圧を放つ銀髪オッドアイのうさぎ耳少女「グレタ」
そして、人間の町で地下アイドルとして活動しながらも、たぬとは浅からぬ不思議な因縁を持つアライグマ少女の「ニニク」
厄介な半人たちに振り回されながらも、マイペースにスローライフを満喫しようとするたぬ。
しかし、その平和な日常を脅かす存在が動き出す。
羊のツノを持つ「愛宕学園」の代表・愛宕鈴(あたご りん)だ。
彼女は自身の恐るべき思惑のため、たぬへと容赦なく迫りくる。
なぜたぬは半人たちの力を奪ったのか。愛宕鈴がたぬを狙う目的とは。
寂れた神社を舞台に、半人たちの愛憎、因縁、そして野望が複雑に交差していく、奇妙で騒がしい人間(半人)ドラマが幕を開ける。
3
『星辰を砕く茶房の夜明け 〜シフォンケーキ職人と自律神術エルデンブッチ〜』
下町の閑静な裏路地に佇むシフォンケーキ専門店『フォンド・ルポ』。
店主の葛城真人は、かつて先端技術である「自律霊術工学」の最前線に立ちながらも、業界の醜い利権争いに絶望して研究者の道を捨てた過去を持つ男だ。
今は相棒の化け狸・ぽん助と共に、独自開発した自律攪拌器の精度と己の手技を調和させ、一口で人を笑顔にする至高のシフォンケーキを焼き上げる平穏な日々を送っていた。
店の常連である波布杜神社の筆頭巫女・神代綾乃も、その清らかな焼き菓子に心を癒やされる一人だった。
しかし、その穏やかな日常は突如として切り裂かれる。
ネット上で絶大な影響力を誇る有名絵師・黒沼蓮也が率いる過激派集団『反AI浄化連盟』が、真人の店を標的に定めたのだ。
「手作業の尊厳を守る正義」を標榜しながら、裏では新技術を扱う職人たちを呪詛と誹謗中傷で追い詰め、巨額の示談金を脅し取る悪辣な利権組織。
理不尽なネット炎上、白昼の怪異テロ、そして店と神社を巻き込む深夜の武装襲撃――黒沼の卑劣な嫌がらせはエスカレートの一途をたどる。
傷つきながらも街と店を守ろうとする綾乃、そして「真人のケーキはみんなを幸せにしている」と涙ながらに訴えるぽん助の言葉に、真人は再び立ち上がる決意を固める。
道具から逃げるのではなく、誠実に使いこなす責任を全うするために――。
封印していた地下の『概念生成炉』が唸りを上げ、巫女が放つ清冽な神気と、真人が紡ぐ極限の自律アルゴリズムが激突する。
その二つの奔流を繋ぎ止めたのは、厨房に残された一切の歪みを持たない焼き立てのシフォンケーキだった。
均一なる微細気泡の調和を触媒に、因果を粉砕する自律迎撃神術『エルデンブッチ』が覚醒する。
道具を愛し、腕を磨き続けた職人の誇りが、歪んだ悪意の筆先を真っ向からへし折る痛快劇が幕を開ける!
4
たぬきはもうお終いです ~ 祠を壊したら、あやかしたぬきの世話係に任命されてしまいました
芋山修司19歳は両親を事故で亡くし、母方の祖父母宅へ引き取られた。
引きこもっていた修司だったが、春風に誘われてうっかり外出し、うっかり坂を転げ落ち、うっかり祠を壊してしまう。
壊した祠はたぬきのあやかしのものだった。
神さまが現れ、住処を失った『たぬきのあやかし』の『たぬたぬ』を修司が引き取ることになってしまう――――
犬として芋山家に引き取られた『たぬたぬ』と修司の物語が始まる。
※他サイトにも掲載中
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