ライト文芸 ミステリアス小説一覧
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春の日僕は出会った。忘れかけていた青春の追憶。
入学式を終えキャンパスライフに心躍る僕の前にサークルの勧誘が。
断り切れずに高校からの親友と共に夜桜パーティーに出かけることに。
飲み過ぎて潰れた僕は記憶を失う。
翌日昨夜の公園で運命の出会い。
その人は名をヨシノと言い昨夜僕を介抱したのだとか。
ミステリアスな彼女に振り回されながら彼女の正体に迫る。
ヨシノ先輩は本当に存在するのか?
それとも春の幻なのか?
桜が散るまでの儚い二人の恋の物語。
希望のハッピーエンド?
絶望のバッドエンド?
最後の最後まで目が離せない。
文字数 38,122
最終更新日 2022.04.10
登録日 2022.03.18
あれ、ここどこだろう…。
景色が傾いて見えるのは、僕が横たわっているせいか。見えるものといえば、高くいくつも立っている大きな木達に、雑草くらいだ。
寒い。
僕は「よいしょ」と声を出して、重たい身体を起こすと、ゆっくり立ち上がった。
小さな風が吹く。
すると、周りの木々達が騒がしい音を立てて揺れる。
僕はここで、何をしているんだ…。
今さっき頭に浮かんだ疑問とは別に、そんなことが頭浮かんだ。周りを見渡してみても、あるのは、木、木、木、草、草、草。そして星空にぽっかりと浮かぶ満月だけだ。どうやらここは森らしい。それに不思議なことに、僕のいるその場所には何故か草も木も生えていない。
周りは雑草で生い茂っているのに、この円形の空間だけは、何故か切り取られたように何もなかった。
文字数 22,040
最終更新日 2021.10.26
登録日 2021.01.17
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