秘密の共有小説一覧

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 18歳の秋。『私のことを小説に書いてよ』――というクラスメイトの女の子の一言で僕の平穏な日常は終わりを告げた。  『夕』という名前を体現しているかのように暗くて静かな僕は、『旭』という名前を体現しているかのような明るく騒がしい彼女にずっと振り回されながらも、彼女との思い出を小説に綴っていく。  日陰者の僕と人気者の彼女。  何の取り柄もない僕と数々の写真コンテストで賞をとっている彼女。  趣味で小説を書いているだけの僕と写真家という夢を追いかける彼女。  何もかもが違う僕たちは共に時間を過ごしていく中で、共感出来るものを見つけ、互いを理解し合い、僕たちの仲は親密になっていった。  少なくとも、僕はそう感じていた。  でも、彼女は僕にとある秘密を隠していて――  これからこの小説を読むあなたに先に忠告しておく。  この小説を読み終わった後、きっとあなたは「なんだこれ?」と苦笑するだろう。  だって元々この小説は、たった1人に読ませる為だけに書かれたものなのだから。
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文字数 190,343 最終更新日 2023.07.14 登録日 2023.07.01
 界隈でちょっとした心霊スポットとして知られる古びたアパートの撤去工事の日。通学中にその前を通りかかった高校二年生の陽葵(ひまり)は、その日を境に何故か同級生の喜多川がキラキラ輝いて見えるようになってしまう。その原因は、アパートに地縛霊として居着いていたゲイのノラオが陽葵に取り憑いたせいだった!  それまで同じクラスながら接点のなかった陽キャの陽葵と陰キャの喜多川は、ノラオに振り回されて急接近! 控え目だけどしっかりしている喜多川に、陽葵はノラオリンクも相まってキュンキュンしっ放し! 喜多川は喜多川で、陽葵の身体で距離感ゼロのノラオと、自分の気持ちに正直で明るい陽葵本人にドギマギさせられっ放しで―――!?  霊感を持たない普通の高校生二人が、野良猫気質のこじらせ幽霊を成仏させるべく奔走する、青春ラブコメディ。
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文字数 146,543 最終更新日 2023.02.27 登録日 2023.01.14
人前だとまともにしゃべれない愛莉は、ひとりでSNSで歌い手として活動している。特に大きくネットで取り上げられることもなく、掃除当番していたところで、歌っているのを聞かれてしまう。 同じクラスで勝手に類友だと思っていた無口な萩本は、有名歌い手のカズスキーだった。 最初はふたりでこっそりと歌い手同士で親しくしていたが、リアルでもネットでも、人の交流をとやかく言ってくる声は消えなくて。 上手くしゃべることはできないけど、歌うことはできるよ。 愛莉は萩本に届ける歌を歌いはじめる。 他サイトでも掲載しています。
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文字数 65,932 最終更新日 2022.08.15 登録日 2022.07.31
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