第8回キャラ文芸大賞

第8回キャラ文芸大賞

選考概要

全874作品が集まった、第8回キャラ文芸大賞。そのなかで一次選考を通過したのは35作品。近年の人気ジャンルである後宮もの・中華風ファンタジーのエントリーが目立つ中、あやかしもの、ご当地もの、お仕事ものなども根強い人気の高さを感じさせ、個性に溢れた作品が多く集まる結果となった。

さらに選考を重ね、大賞候補としたのは、「月下霊異記~真夜中の小道具店は、もふもふ店員と妓女と官吏で満員御礼~」「あやかしのお助け屋の助手をはじめました」「迷子のあやかし案内人 〜京都先斗町の猫神様〜」「~後宮のやり直し巫女~私が本当の巫女ですが、謂れのない罪で処刑されたので後宮で人生をやり直すことにしました」「後宮妃は木犀の下で眠りたい」の5作品。

最終選考の結果、いずれの作品も強い魅力を持っていたものの、大賞に選出するにはあと一歩決め手に欠け、残念ながら大賞はなしとし、それぞれの作品に下記のテーマ別賞を授与した。
人気の要素を見事な文章でまとめあげた「迷子のあやかし案内人 〜京都先斗町の猫神様〜」をご当地賞に決定。また、後宮転生という設定が目を引いた「~後宮のやり直し巫女~私が本当の巫女ですが、謂れのない罪で処刑されたので後宮で人生をやり直すことにしました」と、丁寧に作りこまれた世界観とシリアスなストーリーが光る「後宮妃は木犀の下で眠りたい」の2作品を後宮賞に選出。妓楼にある小道具店という設定がユニークな「月下霊異記~真夜中の小道具店は、もふもふ店員と妓女と官吏で満員御礼~」にはお仕事・お店賞を授与した。さらに、個性的なキャラクターたちの掛け合いに癒される「あやかしのお助け屋の助手をはじめました」をあやかし賞とした。
なお、最終選考に残ったものの、惜しくも受賞に至らなかった作品を奨励賞とした。

「迷子のあやかし案内人 〜京都先斗町の猫神様〜」は、あやかしと話せる女子高校生が猫の神様の力を借りて、現世に迷い込んだあやかしを幽世へ送り帰すために奮闘する物語。精緻な京都の描写もさることながら、ワケありなあやかしたちとの交流を感動的に書き上げた点が評価された。

「~後宮のやり直し巫女~私が本当の巫女ですが、謂れのない罪で処刑されたので後宮で人生をやり直すことにしました」は、“死に戻り”を繰り返すヒロインが、最高位の巫女になるべく五度目の人生に挑む後宮転生ファンタジー。後宮×タイムリープという人気設定の掛け合わせがユニークなほか、ヒロインのひた向きさに惹かれる作品だった。

「後宮妃は木犀の下で眠りたい」は、姉の死の真相を探るため、その異母妹が後宮入りするダークファンタジー。呪術や怨霊などの禍々しい要素を基軸にした骨太で独自性のある世界観と、後宮の歪な人間関係を重厚に描いたストーリーが評価を集めた。

「月下霊異記~真夜中の小道具店は、もふもふ店員と妓女と官吏で満員御礼~」は、妓楼で小道具店を営む少女が小龍の兄妹と共に、国を揺るがす事件に巻き込まれる中華風お仕事ファンタジー。ヒロインの職業をはじめとして独自の設定が細部まで練られており、それが壮大な物語に効果的に生かされていた。

「あやかしのお助け屋の助手をはじめました」は、あやかしが見えるヒロインがイケメン同僚と共に、悩みを抱えるあやかしたちを助ける物語。小さく可愛らしい異形のモノたちとヒロインたちが繰り広げるテンポのよい掛け合いが微笑ましく、楽しく読み進められる作品だった。

開催概要はこちら
応募総数 874作品 開催期間 2025年01月01日〜末日

なし

秘伝賜ります

1位 / 874件

編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。口は悪いが心優しい高耶と周囲の人物の掛け合いに癒される作品でした。それに加えて陰陽武道というワクワクする設定が、幅広い読者の心を掴んだのだと思います。


編集部より

優しく思いやりの深い桜と、穏やかだけど頼れる猫神様が、あやかしたちの悩みを解決していく様子が非常に魅力的でした。また、ご当地スポットを巡ったり、美味しそうなグルメを食べたりと、まるで京都を本当に旅しているような気持ちになれる作品でした。


編集部より

中華後宮ものに、死に戻りや断罪回避といった異世界ファンタジージャンルの要素を盛り込んだ点が意欲的な作品でした。自らの断罪回避だけでなく、皇后や国のピンチを救うため奔走するヒロインの前向きさには好感が持て、応援したくなる魅力がありました。


編集部より

家に縛られながらも使命を果たさんとする香月の姿が素敵な作品でした。夫である皇帝や初恋相手の幼馴染との関係性にしっとりとした重みがあって、先の展開が気になります。また、異母姉の死の真相とそれに連なる陰謀に迫る展開も魅力的でした。


編集部より

利発で思いやりのある少女・珠葵、小龍の兄妹、御史台の雪娜や圭琪など、個性的な人物が数多く登場し、楽しく読むことができました。妓楼によくある揉め事かと思いきや、大事件に発展していくという展開にもワクワクさせられる作品でした。


編集部より

あやかしが見えてしまうOLの小鳥と、いたずら好きな小鬼、悩み事を抱える妖怪たちなど、かわいらしいキャラが繰り広げる明るくほのぼのとした雰囲気が魅力的な作品です。小鳥とイケメン同僚・龍騎の恋模様も微笑ましく感じました。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。

奨励賞

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