「イングランド」の検索結果
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1990年ー。
高校の体育と保健の講師、
スイミングクラブのコーチ、
という仕事を経て初めてプータローに
なった俺はまだネットもケータイも
ない状況の中、初の海外旅行で
ひとりアメリカへと向かった。
帰国後まさか自分がアメリカンバーを
開業することになろうとはっ!!
飲食業まったく未経験で
1990〜2004年営業。
2023年現在は会社員で、
2010年からはイギリス人と作った
セミプロのロックバンドで
大阪のインターナショナルバーを
中心にライヴ活動中です。
ハードロックカフェ大阪でも
金髪ウィグ、革パンツにメイクをして
7年間ほど毎月レギュラー出演
してたよ〜。
ー海外渡航歴ー
アメリカ4回、ニュージーランド2回、
カナダ、イングランド、スコットランド、
オーストリア、ドイツ、イタリア3回、
ポルトガル、スペイン、韓国、グアム、
ハワイ。
文字数 55,142
最終更新日 2023.10.26
登録日 2023.09.10
ジャズ.クラブ.スキャットとウヰスキークラブ.クレインは、夕暮れと共に扉が開くウヰスキーとジャズライブを楽しむことができるナイトクラブである。
スキャットはバーボン.ウヰスキー、クレインはスコッチ.ウヰスキーがメインの品揃えで知られている。
甲田亜樹子がオーナー.ママの、ジャズ.クラブ.スキャットには、絨毯張りのフロアに膝高さくらいのテーブルとスツールが並び、フロアの片隅に小高い、板張りのステージがある。
広くはないステージの左側にはアップライトピアノと、右側にはドラムセットが置かれている。
毎夜、プロミュージシャンがステージに上がり、ジャズと洋酒を嗜む大人たちは、心地よい雰囲気の中で至福の時を過ごしていた。
ウヰスキークラブ.クレインは、大人の男性客が多いスコッチウヰスキー専門の酒場である。
オーナーの鶴間慶彦は、若い日、海外に放浪の旅に出た。行き着いたのがイングランドの小さなスコッチウヰスキー醸造所だった、そこで学んだウヰスキーの知識と経験がある。
放浪の旅から帰国して大学を中退した慶彦は、職に就き、資金を貯めてスコッチウヰスキーの楽しめるクレイン(鶴)を開いた。
若い日にジャズシンガーを目指して東京のクラブでステージに出ていた甲田亜樹子も、ギター演奏に長けた鶴間慶彦も、音楽はもとより業界にも詳しいふたりだった。
精密機械メーカーでロボットを研究している宇都宮雅人は、叔母の知人である甲田亜樹子がママのスキャットを紹介されて出入りするようになる。
クレインの鶴間慶彦は、雅人が幼い頃からの、お守り役のよう存在で、雅人にとっては兄のようでもあり、人生の色々を教えてくれる先生でもある。
甲田亜樹子と鶴間慶彦の二人に関わりのある宇都宮雅人が、スキャットとクレインに出入りするプロミュージシャンや料理人。高校時代のブラスバンド部のOGだと云う女性グループ等と出会い、交友が始まる。
スキャットで友人となったひと達は、互いに心配事を分かちあい、問題を抱えている人には手を差し延べると共に、自分自身が救われることもあった。
ナイトクラブで生まれた人と人の交流が、人知れず秘めやかに吹く夜風のように、静かに流れ、広がっていく……。この街に吹く夜風は温かく、思い遣りに満ちていた……。
ブルー.ムーンはスキャットのママ亜樹子が好きな紫の花……、〈幸せの瞬間〉と云う花言葉を持つ香り豊かなバラの花。その花言葉と香りを、夜風がそっとナイトクラブに集うひと達の元へ運んで行った……。
…… 全15話……(一話が少し長いです。平均10,000文字)(固有名詞など、全てフィクションです。)
文字数 184,921
最終更新日 2024.03.15
登録日 2024.03.15