「灯」の検索結果

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 晴らせぬ恨みを晴らし、許せぬ人でなしを消す。仕掛けて仕損じなし、口外法度の始末屋稼業。昼行灯の同心・中村左内を中心とする始末屋のメンバーたちの生き様を描いた作品です。差別用語が数多く登場します。  また江戸時代が舞台ですが、史実とは異なる部分があります。歴史が好きすぎて、テレビの時代劇にもいちいち重箱の隅をつつくような突っ込みを入れる意識高い系の人は読まない方がいいです。  さらに昨今のスペシャルドラマの必殺シリーズとは根本的に違い、暗く不快で残酷な話が多くなります。苦手な方は注意してください。 【始末屋】 ◎隼人  訳あって、沙羅と共に江戸に逃げて来た若者。小柄だが、鎖鎌と手裏剣を使いこなす凄腕の殺し屋。ただし世間知らず。普段は顔を白く塗り、大道芸人をしている。 ◎沙羅  隼人と共に、江戸に逃げて来た南蛮人の女。実は、隠れ切支丹である。 ◎鉄  現物の鉄の二つ名を持つ、大男の骨接ぎ屋。始末屋の一員ではあるが、同時に龍牙会の客分格でもある。殺しに快感を覚える、危険な一面を持っている。 ◎市  普段は竹細工師をしている若者。二枚目役者のような整った顔立ちをしているが、その内面は冷酷そのもので、安い仕事は引き受けない。始末屋に対する仲間意識も薄く、他の者たちには何ら特別な感情を抱いていない。 ◎小吉  仕掛屋の一員の若者。もっとも、偵察や情報収集などの補助的な役割しか出来ない。 ◎源四郎  左内の下で動く目明かしであると同時に、始末屋の一員でもある。ただし、彼が始末屋であることは、他の面子は誰も知らない。 ◎中村左内  南町の昼行灯との異名を持つ同心。普段は小悪党の上前を掠め取り、大悪党には見てみぬふり……しかし、その実態は始末屋の元締であり剣の達人でもある。仕掛屋の仲間からは「八丁堀」と呼ばれている。 【龍牙会】 ◎お勢  江戸の裏社会で、もっとも力を持つ組織「龍牙会」の元締。四十代の女性だが、裏の世界では彼女に逆らえる者など、ほとんどいない。 ◎死門  お勢の用心棒。凄腕の殺し屋でもあり、裏の世界では恐れられている。奇妙な剣術を使う南蛮人。 ◎呪道  拝み屋の呪道の二つ名を持つ軽薄な祈祷師。だが、その実態は龍牙会の幹部であり、元締お勢の片腕でもある。始末の鉄とは仲がいい。まだ二十代半ばの若者だが、なぜかお勢に惚れている。 【その他】 ◎秀次  市の叔父であり、育ての親でもある。裏社会の大物だが、不気味な性癖の持ち主。 ◎渡辺正太郎  若き同心。左内の同僚であり、いつも愚痴をこぼしている。
大賞ポイント 574pt
文字数 67,728 最終更新日 2024.06.07 登録日 2024.05.31
日本がイギリスの位置にある、そんな架空戦記的な小説です。 1941年5月、欧州大陸は風前の灯火だった。 遣欧軍はブレストに追い詰められ、もはや撤退するしかない。 そんな中でも綺羅様は派手なことをかましたかった。 「小説家になろう!」と同時公開。 第五巻全14話 (前説入れて15話)
大賞ポイント 85pt
文字数 28,116 最終更新日 2024.06.07 登録日 2024.05.31
【あらすじ】 (朝(あした)の信濃に、雷(いかづち)、走る。 ~弘治三年、三度目の川中島にて~) 弘治三年(1557年)、信濃(長野県)と越後(新潟県)の国境――信越国境にて、甲斐の武田晴信(信玄)と、越後の長尾景虎(上杉謙信)の間で、第三次川中島の戦いが勃発した。 先年、北条家と今川家の間で甲相駿三国同盟を結んだ晴信は、北信濃に侵攻し、越後の長尾景虎の味方である高梨政頼の居城・飯山城を攻撃した。また事前に、周辺の豪族である高井郡計見城主・市河藤若を調略し、味方につけていた。 これに対して、景虎は反撃に出て、北信濃どころか、さらに晴信の領土内へと南下する。 そして――景虎は一転して、飯山城の高梨政頼を助けるため、計見城への攻撃を開始した。 事態を重く見た晴信は、真田幸綱(幸隆)を計見城へ急派し、景虎からの防衛を命じた。 計見城で対峙する二人の名将――長尾景虎と真田幸綱。 そして今、計見城に、三人目の名将が現れる。 (その坂の名) 戦国の武蔵野に覇を唱える北条家。 しかし、足利幕府の名門・扇谷上杉家は大規模な反攻に出て、武蔵野を席巻し、今まさに多摩川を南下しようとしていた。 この危機に、北条家の当主・氏綱は、嫡男・氏康に出陣を命じた。 時に、北条氏康十五歳。彼の初陣であった。 (お化け灯籠) 上野公園には、まるでお化けのように大きい灯籠(とうろう)がある。高さ6.06m、笠石の周囲3.36m。この灯籠を寄進した者を佐久間勝之という。勝之はかつては蒲生氏郷の配下で、伊達政宗とは浅からぬ因縁があった。
大賞ポイント 16pt
文字数 15,178 最終更新日 2024.06.05 登録日 2024.05.31
歴史・時代 完結 ショートショート
背ばかりひょろ長くて、お蚕さまの顔を怖がる弱虫で、手先が不器用で、頭が良くて、僕に面白い話をたくさん聞かしてくれる。 僕には優しいこの叔父が、僕は好きだった――。 蚕種で栄える文明開化の田舎町。 点消方がガス灯に火を入れ初め、人々がざわめく夕暮れ。 小さな男の子と年若い叔父は、花街をそぞろ歩く。 ――このことは、内緒。誰にも秘密。 ※この作品は、ノベルデイズ、ノベルアップ+でも公開しています。
大賞ポイント 4pt
文字数 2,384 最終更新日 2021.04.01 登録日 2021.04.01
 江戸時代。とある藩に島田正之助という男がいた。彼は齢にして六十、子はおろか孫にも恵まれた傍目には理想の隠居生活を送っていた。  しかし彼の目にはいつも暗い光が灯っており、時折悲しそうな瞳で孫らを見ている。そしてその孫の一人である平次郎が元服を迎えた秋の事。正之助は平次郎に渡したいものがあると言って廃寺へと誘う。  そして元服の祝いにと孫へ一振りの竹光を差し出すと、徐に島田家の過去について語り始める。
大賞ポイント 0pt
文字数 11,049 最終更新日 2023.05.30 登録日 2023.05.30
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