【完結済:全12話+@】
ーー「役に立たない時間は、全部いりません」
そう願った子どもの頃のひと言が、わたしの世界から“余白”を消していた──。
祝福配合省の片隅にある「自己呪詛課」は、人が自分にかけてしまった小さな呪いを、可愛い書類と魔法印で管理するお役所。
猫背で「ごめんなさい」が口癖の見習い書記官は、幼い頃にかけた自己呪詛のせいで、休憩や寄り道など“役に立たない時間”が紙ごと消えてしまう体質を抱えていた。
そんな彼女を監査するのは、「自己呪詛は軽犯罪です」と真顔で言いながら、誰よりも優しい条文オタクの基準策定官。
彼は「条文上、君は十分役に立っているから、この呪いは無効だ」と、無茶な基準解釈を積み重ねて、少しずつ彼女の“余白”を取り戻していく。
システム更新の暴走で、庁舎中の「役に立たない時間」が一斉に削除されかけたとき、
彼が下したのは、条文にない、ただひとりのための基準外判決──
「役に立たなくても、君がいてほしい」。
自己肯定感ぼろぼろ見習い書記官と、不器用な基準策定官が紡ぐ、
コメディ×癒しの静かな甘さの物語。
“役に立たない時間”を、そっと抱きしめ直したくなるお役所ファンタジーです。
文字数 44,581
最終更新日 2026.01.03
登録日 2025.12.09
【完結済:全10話+@】
冬の王都のすみっこにある、「星灯ギルド」。
そこでは、窓辺を彩る派手なイルミネーションではなく、
“帰り道にそっと灯すための星灯(スタライト)”が静かに作られています。
ロウ雑貨店の看板娘ミアは、
父の店を支えたい気持ちと、灯りの言葉に惹かれる心のあいだで揺れながら、
クリスマスまでの臨時バイトとして星灯ギルドで働くことに。
寡黙で不器用な職人レオン。
からかい半分・見守り半分のロゼ。
星灯の木箱を作る、ロウ雑貨店の父・トマス。
やがてミアの提案した「帰り道の星灯セット」は、
吹雪の夜の小さな出来事をきっかけに、“よくやってるね灯り”として口コミで広がっていきます。
「今日は、ちゃんとよくやってました」と自分に言う練習のための、
ひとりだけの星灯。
クリスマスの商戦の裏側で、
ギルドと雑貨店、そしてちょっと不器用なふたりの距離も、
ゆっくり少しずつ近づいて――
帰り道までがイルミネーション。
あなたの「今日もよくやってました」に、そっと寄り添う
ほのぼの異世界お仕事×クリスマス恋愛コメディです。
文字数 69,717
最終更新日 2025.12.26
登録日 2025.12.17
【完結済:全12話+@】
年中お祭りの王都に着任した、真面目すぎる役所の監査官レオン。
初日から“企画屋”の新作がぷち爆発し、「反省してない目だな?」で看板娘ミアにツッコミを入れる羽目に――。
天才すぎて危険(本人は無自覚)なミアの企画は、風船広告・誘導香・当たりすぎ抽選・告白みたいな花火…と事故の連鎖!
後始末担当だったはずのレオンは、いつのまにか“隣で走る人”になっていきます。
増えるマスコット、逆走する道しるべ、王都全域を巻き込む大事故。
条例だけじゃ止められない祭りを、ミアの「みんなが楽しい範囲」とレオンの“合法化”で救う二人。
そして静かな水辺で、監査官は初めて仕事以外の言葉を口にする。
「事故るたびに心配で、……好きだ」
事故るたびに恋が進む、ゆるかわ明るい異世界ラブコメ!
文字数 48,966
最終更新日 2025.12.20
登録日 2025.12.20
【完結済:全12話+@】
「“来なくていい日”は、うちにはない。」
王都ヴァルリアで同居中の婚約者、理系薬剤師セイラン×ふわあま系ぬいぐるみ作家アリエット。
嬉しいと花が舞い、悲しいと飴が降り、慌てると風が吹く——“可愛い暴発”持ちの彼女と、星の花を一輪だけ咲かせる彼。ふたりは「いる→ここ→見る→おかえり」の四拍合図と“半分こ飴”、そして言い直す権利を道具にして、暮らしと気持ちをやさしく整えていく。
花畳の騒動や繁忙のすれ違い、かつての失言の影を、星の処方(一輪+呼吸+言葉)でほどきながら——ラストは新居で始まる甘々新婚生活。
うち基準で積み上げる、余白と可愛いが主役の異世界ラブコメ・スローライフ。
文字数 40,909
最終更新日 2025.12.06
登録日 2025.10.30
【完結済:全12話+@】
「理由は嫌だったから」――元王都令嬢アデラインは、辺境の山で“育ち盛りの廃屋”と同居開始。可憐な見た目に反して行動力は山猫級、ただし雷と流れ星(落ちてきたら怖い)は超苦手。
ある日、行き倒れの青年エリオットを看病したら、彼は“戦わない勇気”を探して逃げてきた優しすぎる力持ち。
二人は標語板《まず生きる。次に直す。》から始め、雨漏りチェック、梁の補強、床の張り替え、パッチワーク窓、煙突、家具づくり……と家を直しながら、心の“整備”も少しずつ。
雷の日は「手をつなぐ→抱きしめは避難行動」、星祭りの夜は「光は作ってもいい(影絵劇)」、過去は“断罪”ではなく“整備”。
パン屋のリゼット、木こりのバルド、薬草師サビーネ、旧友ニコら温かな人々に支えられ、二人の距離は安全と笑顔の往復で近づいていく。
やさしい手触りのじれ甘コメディ。家が“家になる”たび、恋も一歩。最後は“日割りの幸せ”で婚約まで。
・備考
暴力・残酷描写なし
雷が苦手な描写あり(安心ケア多め)
1話完結気味の連作で読みやすい
文字数 35,461
最終更新日 2025.12.06
登録日 2025.10.04
【完結済:全12話+@】
——王都では視線が糸より速い。
小さな仕立て場で働くリリアナは、衣装の“配合”で、鏡の前の人を笑っている自分へ導く仕立て屋。そこへ現れたのは、殿下の側近(と言うより“確認役“)のセドリック。
「王都の老舗は、春の祝宴で忙しくなります。数日の応援としてお越しいただければ、研修としても有意義でしょう。もちろん、宿と道具は先方が用意します」
「わ、わたしなんかで、いいのでしょうか」
「“なんか”ではありません。——今日、ここで見た手は、信頼できます」
——君の服は、人を照らす。
丁寧な手仕事×やさしい溺甘、微かな不思議が香るお仕事恋愛。
こんな方に
• しっとり優しい“お仕事×恋”が好き
• 有能寡黙ヒーローの影からの伴走に弱い
• ものづくり/仕立て/手仕事の細部描写が読みたい
• 読後“呼吸が整う”系の物語を求めている
文字数 35,678
最終更新日 2025.12.04
登録日 2025.11.11
【完結済:全11話+@】
冷えた石壁に囲まれた王宮作戦室。氷の異名をとる参謀アークトは、戦でも交渉でも“最短”を選び取る男。そんな彼の作戦室に、ある日まぎれ込んだのは、温室の庭師見習いソラナと、蜂蜜の香り。
彼女がもたらすのは「人と場の温度を整える」力。湯気低めの柑橘茶“猫舌温”、蜂蜜塩の小袋、会議前五分の「温度調律」。たったそれだけで、刺々しい議題は丸く、最難関の政敵すら譲歩へ。
参謀は国を守る最短を次々と実現する一方で、恋だけは“最長で温めたい”と密かに葛藤。「難しい顔禁止です」と両手で頬をむにっとされるたび、氷は少しずつ解けていく。
戦いに強い男が、掌の温度には勝てない。年の差。理性×天然のじれ甘宮廷ラブコメ。
文字数 33,771
最終更新日 2025.11.30
登録日 2025.10.05
【完結済:全12話+@】
冷徹は降ろした。代わりに君を抱える——
霧と星灯の王宮でほどける、癒しの令嬢ロマンス。
霧と星灯(せいとう)が暮らしを守る国ルミナ。
“情は害”を体現するかのように冷徹と噂される王太子シリウスは、夜の温室で――天然だけど不思議と場を整える令嬢ミレイユと出会う。彼女の「ご機嫌の作法(温・分・星)」と“歩幅合わせ”は、王太子の律(りつ)魔法さえ穏やかに鎮めてしまう。
噂、礼法、政治の“形”に挟まれながらも、二人は星印(またやろう)を一つずつ重ね、やがて王国の古い誓いの“誤読”に辿り着く——律は封じるためでなく、運ぶための力だった。
金継ぎのように傷を線へ、詩ではなく作法で灯りを運ぶ“星灯守(せいとうもり)”の誕生、そして公(おおやけ)の星印へ。
「倒れるな。命令だ」「——はい。殿下の腕の中では」
冷徹王太子が天然令嬢にほどけていく、じれ甘×宮廷癒しファンタジー。
推しポイント(箇条書き)
• 王宮×令嬢ロマンス:礼法・夜会・回廊の密やかな会話
• じれ甘テンポ:命令口調→保護→溺愛の段階解凍
• 世界観の手触り:星灯、金継ぎ、無声の小歌、“歩幅合わせ”の合図
• 政治はライトめ:誤読を正して「作法」で国を整える爽快感
• 相棒の猫ルクがかわいい(鈴=“成功”の合図)
こんな読者に
• 冷徹×天然/王太子×令嬢の組み合わせが好き
• シリアスとコメディのバランス派
• 癒し・優しさで世界が変わる物語が読みたい
文字数 40,500
最終更新日 2025.11.28
登録日 2025.10.21
【完結済:全12話+@】
星砂糖は“甘いほど魔力が長持ち”——そんな王国で、砂糖不足を巡り《喫茶—王宮同盟》が結ばれる。
冷徹な王宮戦略官ソルトは、無垢なカフェ妖精の末裔モカの“短いが始まる一杯”を利用するつもりで近づき、
月光で本音だけを運ぶ〈月銀インク〉の手紙、夜にだけ光る砂丘の共同実験、そして密輸と飾り字(偽装)に揺さぶられ、ふたりは「持続」と「ぬくもり」の間で選択を迫られる。
利用からはじまる恋が、世界をやさしく修繕していく王宮喫茶ラブファンタジー。
「ゆるかわ×シリアス風味」に年の差とじれ甘を添えて。
*可愛い世界観(抜粋)*
可愛い規則と罰(角丸申請、しょっぱ印、角丸当番)、猫配達、星匙の撫で削り。
文字数 35,087
最終更新日 2025.11.16
登録日 2025.10.15
【完結済:全12話+@】
王都外れ、月銀で溶かした硝子の温室(星庭)。露が鈴のように鳴り、花は季節ごとにささやく——
親の決めた婚約に戸惑っていた令嬢リディアは、初顔合わせで侯爵コンラッドに一目惚れする。噂は“冷徹”。けれど彼は、触れ方を知らないだけの年上の人だった。
星木のベンチ、白い手袋、レースと細いリボン。小鳥ルフとリリが落とす小さな合図に導かれ、ふたりは触れない優しさから始め、戻らない手を学んでいく。
いっしょにほどいて、いっしょに整えるやわらかな恋の記録。じれじれなのに甘く、可愛くて少し切ない、幻想令嬢ロマンスです。
見どころ
•じれじれ×溺愛(年上寡黙ヒーロー×健気ヒロイン)
•花・小鳥・レースが毎話のモチーフ/合図の演出
文字数 29,276
最終更新日 2025.11.01
登録日 2025.10.03
【完結済:全8話】
策士×天然、可愛いは治安。
——婚約から始まる、やわらかお仕事ラブコメ。
仕事偏愛の行政調整官・春灯佑真は、段取りと計画で人生を回してきた。
そこへ現れた婚約者は、可愛い魔法の使い手・夕星りら。彼女の魔法は“ちょこん火”で灯りをともしたり、悲しいと飴が降り、淋しいと猫が集まる“不可抗力仕様”。そう事件は起きる、でも——可愛いは治安。
二人は「制度×やさしさ」で街の騒ぎを和解へ変える。
計画どおりにはいかない日常でも、DI(Delight Index)が1を超えたら——楽しいから、達成だ!
コミカルの皮をかぶった、しっとり甘やかで優しい物語。
おすすめポイント(3つ)
• 策士×天然のかけ合い:段取り男と可愛い魔法女子のテンポ良い会話劇。
• 可愛いガジェット:ちょこん火/飴と猫/ミント、“袖きゅ”“おやすみ×3”など儀式が物語を動かす。
• お仕事×癒し:制度設計で優しさを運用する“街の庁舎”舞台。読後ほかほか。
文字数 23,008
最終更新日 2025.10.26
登録日 2025.10.26
【完結済:全12話】
家の決めた婚約者候補の中から、令嬢イリスが選んだのは——仕事熱心で、さりげない小さな微笑みが反則級に可愛い文官ローラン。
社交の場では完璧な“理想の美男美女”。けれど二人きりになると、彼女は「可愛いですね」とさらりと褒め、彼は耳を赤くして照れる“男女逆転の甘やかし”が始まる。
現実主義のイリスは「不確か」が苦手。三行カードや“毎日選び直す”儀式で関係を運用し、ローランは「君に愛されているのかな」という小さな不安と向き合う。
可笑しく愛おしいやり取り、雨の日の寄りそい、仕事のすれ違いを“生活に使えるルール”でほどきながら、二人は「証明ではなく選択」の告白へ。
——コミカルに転がり、クライマックスはしっとり。ラストは日向のぬくもりみたいな甘さで包む、婚約から始まる純愛物語。
文字数 37,283
最終更新日 2025.10.25
登録日 2025.10.01
【完結済:全12話】
十八歳になったばかりのわたしに提案されたのは「三ヶ月の仮婚約」。相手は歳の差の彼。誇り高く、けれど誰よりやさしい人——“独り占めではなく、隣で全部を見たい”と言う人。
お屋敷の庭園で歩幅の“真ん中”を探し、丘の礼拝堂で“上手のない祈り”を知る。雨の朝は、抱きしめずに「支える」手で守ってくれる。焦ると“俺”が零れて、それをすぐ「私」に戻す正直さに、わたしは少しずつ自分の“好き”を言葉にしていく。
——三ヶ月って、長いの?短いの?
「急がないための長さ」だと気づいた時、仮の指輪は軽いのに、心の中では確かな重みになる。
白レース、庭園、礼拝堂、そして“歩く”ふたりの物語。選ぶのは、わたし——でも、隣はあなたがいい。甘くやさしい溺愛×全肯定ヒロインの歳の差恋愛。
文字数 34,039
最終更新日 2025.10.17
登録日 2025.09.25
【完結済:全12話】
膨大な魔力ゆえ城に匿われ育った少女と、同等の力で彼女を“調律”してきた硬面の王太子。
十八歳の春、幼い“結婚の約束”が公務と政略の現実に晒される。
彼は“保護対象”から“生涯の伴侶”へと名前を変える覚悟を、彼女は“守られるだけ”から“隣に並ぶ”覚悟を、それぞれのやり方で証明する。
可愛い魔法と過保護で編む、年の差じれ甘→溺甘ハッピーエンド。政治要素は控えめ。
◇登場人物
•アリア(18)
透明感のある銀金の瞳。無邪気・大胆・恐れ知らずだが、境界感覚は学習中。
•レオン(28)
王太子。無表情気味(緊張で顔が固い)。心配性で記録魔。公式には冷徹、実は過保護で甘い。調律の達人。
文字数 40,176
最終更新日 2025.10.09
登録日 2025.10.09