茶師のポーション~日常編

 ここはお茶専門店「茶店」。国際ランクの探求者である五十代と思わしきナイスミドルなマスターの経営する、小さな店。

 取り扱う茶は「茶」とつくものなら何でも。
 店内でまったり寛げる喫茶スペースはあるものの、イート系メニューは一切ない。
 常連たちはそこに食べ物を持って集まる。

 ここには日本各地と言わず、世界から茶を求めてやってくる人たちがいる。そんな人たちの話を聞いたりしながらその人にあったお茶を出していく。

 新しい茶や、好みの茶を求めるもの。主の依頼で茶を取り寄せるもの。己が料理店で出す茶を仕入れるもの。そして「探求者」と呼ばれる者たちも集う。
 そこで数多の話を手に入れ、明日の糧にする。

 そして今日も風変わりな客と常連客がやって来るのだ。

 そんな茶店。マスターは「茶」は「薬」と称し、時折ポーションを作る。

「茶師のポーション」を探求編と日常編に分けました。こちらはその日常編です
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