婚約破棄された悪役令嬢、なぜかモテ期が来た件

──王立アカデミー、卒業舞踏会の日。

わたくし、エリザベート・フォン・ローデンベルクは、生まれてこのかた最大の屈辱を味わっていた。

「エリザベート・フォン・ローデンベルク嬢。貴女との婚約を、ここに破棄させていただく!」

婚約者である第二王子・アレクシス殿下の高らかな声が、大広間に響き渡る。

わたくしのドレスの裾が揺れる。会場がざわめくのがわかる。アレクシス殿下の隣には、庶民出身の転入生、ミリア・スノウ嬢が寄り添っている。

──なるほど、噂は本当だったというわけね。

「理由をお聞かせ願えますか、殿下?」
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