本当は自分が結婚するはずだったから財産を譲って欲しいなんて、よく言えたものですね?
子爵令嬢であるサナーシャは、自身の倍以上の伯爵に嫁ぐことになった。
彼女の子爵家は領地が飢饉に見舞われたこともあって弱っており、支援が必要だったのだ。
病気を患っていた伯爵は、自らが長くないことを知っていた。そこで遺産も含めてサナーシャに明け渡すことで、子爵家を救おうとしていたのである。
サナーシャが嫁いでから程なくして、夫は亡くなった。自身や家を救おうとしてくれた伯爵に感謝しながら、サナーシャは彼の財産を家のために使おうとしていた。
そんな彼女の元に、訪ねてくる女性がいた。
その女性はサナーシャに対して、言ってきた。本来ならば、自分が伯爵と結婚するはずで、彼の財産ももらうはずだったと。
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