『FORMULA GEAR ――「BOX、BOX!」最速の少女たちは、ピットから世界を救う――』
「レイナ、BOX、BOX!」
『まだ戦えるってば!』
「だから戻すんだ。壊れてからじゃ遅い!」
人類を襲う、意思も憎悪も持たない未知の《敵性災害》。
それに対抗するため開発されたのは、F1マシンの空力、エネルギー回生、熱管理、軽量構造、そしてピット戦略を戦闘技術へ転用した強化装甲――《FORMULA GEAR》。
新人装着者レイナは、とにかく負けず嫌い。
戦えば戦うほど脚部の疑似タイヤが温まり、なぜか本人の気持ちまで熱くなる。
「タイヤも私も――温まってきたぁッ!」
だが、彼女を待っていたのは一人で戦う英雄の道ではなかった。
インカム越しに「Push」「Manage」「Stay out」、そして容赦なく「BOX」を飛ばすのは、現場の新人エンジニアから叩き上げでチーム代表となったシユマウ。
本人は代表就任を断ったはずだった。
――レイナという、とんでもなく手のかかる適合者が現れるまでは。
近接突破型のレイナ。
ドイツ系マシン思想を受け継ぐ重火力型の少女。
戦場を読み、ピットウォールから全員を動かすシユマウ。
そして彼自身にも、まだ誰も知らないギアが眠っている。
戦闘中だろうが、壊れる前にピットへ戻せ。
十数秒で冷却、修復、換装、再出撃。
敵対する装甲少女たちもまた、人類を守るために戦っていた。
さらに人間の感情を研究して生み出された人工生命たちも動き始める。
誰が敵で、誰が味方なのか。
それでも一つだけ、シユマウが譲らないことがある。
「俺たちは敵を倒すためだけに戦ってるんじゃない」
ピットウォールから戦場を見据え、静かに告げる。
「全員帰ってくるまでが、俺たちの仕事だ」
これはレースではない。
最速を競う物語でもない。
拳と砲撃、戦略と整備、そして仲間へ命を預ける《ピットイン》で災害へ挑む――
F1戦術型・装甲少女チームバトル、スタート。
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戦えば戦うほど脚部の疑似タイヤが温まり、なぜか本人の気持ちまで熱くなる。
「タイヤも私も――温まってきたぁッ!」
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インカム越しに「Push」「Manage」「Stay out」、そして容赦なく「BOX」を飛ばすのは、現場の新人エンジニアから叩き上げでチーム代表となったシユマウ。
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そして彼自身にも、まだ誰も知らないギアが眠っている。
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十数秒で冷却、修復、換装、再出撃。
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さらに人間の感情を研究して生み出された人工生命たちも動き始める。
誰が敵で、誰が味方なのか。
それでも一つだけ、シユマウが譲らないことがある。
「俺たちは敵を倒すためだけに戦ってるんじゃない」
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「全員帰ってくるまでが、俺たちの仕事だ」
これはレースではない。
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