新米冒険者がダンジョンで怪しい男達の取引現場を目撃。更に背後から近づく仲間に倒され、その男に実験中の薬を飲まされて目が覚めると……?
パロ村に住む『ルディ』は茶色い髪、百六十五センチ、普通の肉体の持つ十五歳の少年だ。
特別強くも賢くもない、そんなルディの夢は冒険者として街で暮らす事だった。
冒険者とは、誰でも即日採用されるぐらいに、採用基準が恐ろしく低い仕事で有名な仕事だ。
質素な家の前で両親と別れの挨拶を済ませたルディは、馬車に揺られて街を目指した。
そして、八日間の旅で『ハルシュタット』の街に無事に到着する事が出来た。
でも、既に手持ちのお金三万ギルは、馬車台と食費で一万ギルまで減ってしまっていた。
これではまともな装備を買う前に、宿屋に何日泊まれるか分からない。
ルディの武器は片刃の鉄の短剣、防具は普段着の白の半袖シャツ、茶の半ズボン、布のパンツ、布の靴だけという頼りないものだ。
槍のように尖った建物という情報を手掛かりに、ルディは冒険者ギルドという冒険者になれる建物に辿り着いた。
そこで綺麗な受付女性や爽やかな青年冒険者の手を借りて、無料の仮登録の冒険者となり、初クエストに挑戦する事になった。
初クエストは、洞窟にいるスライムという魔物を倒して、スライムの核を集めるものだった。
冒険者ギルドで貰った地図を頼りに、洞窟に辿り着いたルディは、洞窟の奥を目指して進んでいく。
そして、その洞窟で灰色の服と黒色の服を着た、二人の男の怪しい取引現場を目撃してしまった。
危なそうな話にルディは急いで人を呼びに行こうとするが、突然背後から、もう一人の男に襲われてしまうのだった。
特別強くも賢くもない、そんなルディの夢は冒険者として街で暮らす事だった。
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