読書から始める楽しい領地改革〜厳しい世界で優しい家族と共に貧乏男爵家を盛り上げます。技能【キャラクターシート】でスキル弱者もお手軽有能に!〜
貧乏貴族、ベルリート男爵領の三男アルスは自分のスキルが家の役に立たないことを気にしていた。
生まれた時に授かるスキル。
それぞれが継承した能力の扱い方に大体の予測をつける中、アルスの『真っ白な本』についての予測は誰にもわからなかった。
過去に誰も継承していないスキルは、教会の神父様にもわからない。
このまま一生役立たずなことが決定したと嘆くアルス。
その何度開いても白紙まみれの本が覚醒したのは、アルスが7歳の頃。
続く長雨による食料枯渇。
みんな仲良く餓死寸前の時、本に文字が起こされた。
物語が記されたところでなんの役にも立ちやしない。
腹が膨れる食料が手に入るわけでもなければ、雨風が凌げる魔法が扱えるわけでもない。
このまま死んでしまうんだ。そう思ったアルスに、優しく声をかけてくれたのは長兄ジョーイだった。
ジョーイはアルスに言った。
「その本から食料とか取り出せねぇのかな?」
そんな世迷言を真に受けたアルスは、もしかしたらそんな力があるかもしれないと一心不乱に読書にのめり込む。
動いたら動いただけお腹が空く。
何もできないアルスが唯一できるのは読書だけだった。
そして……
「取り出せちゃった」
本の中で役割を決めて、指示を出す箱庭生活の先。
特定の条件を満たした作物が何度でも取り出せる能力を解放するアルス。
たちまち家族の救世主扱いされて浮かれてしまう。
だがそんな矢先、次なる試練とばかりに悲報が舞い込む。
アルス達の暮らすベルリート領が長雨による川の氾濫で隣町とつながる橋が決壊し陸の孤島になったことを示す報告が入るのは目前だった。
アルスは、もしかしたらこの本で何かできるかもしれない。
家族を救ったこの本ならとまた熱心に読書を始めるのだった。
15歳で自立といっても基盤が無ければ無理な話
せっかくのスキルも活かせず伸ばせずだったしねぇ
薬が、例えば漢方薬みたいなものであっても医師そのものが少なく、医療技術が未熟な世界では貴重なものなので現実に取り出せる様になればそれだけで大きなチャンスになる。
食糧もだけれど、大きな転機の一つ足り得るねぇ
もし出来るならだけど『レシピ』も取り出せると良いんだけどねぇ……
レシピは料理人個人の財産であり、秘匿されてたり貴族の専売だったりする。
推定ジャガイモ料理のレシピなら、ある程度売り物にもなると思う。
商人で帰る→商人で買える
やはり見慣れない推定トマトより、推定ジャガイモが良いね
ただ、トマトは美容にも良い
スギ花粉に似たアレルギー物質も含有するから、生食だと症状が出る場合もあるけれど、加熱すれば旨味に変わるし、色々応用もきく。
取り出す条件がレベルだけだとするなら、大変なぶっ壊れスキル。
飢餓よサラバ。
この先、農地開拓だけでは無く、鉱山その他を拡張出来るとなれば恐ろしい事になる。
どちらにせよ、このスキルの詳細は機密事項、それも完全な極秘事項ですね。
品質によって取り出せるという事は、推定ジャガイモも品質を上げれば取り出せる。
新食材も良いものだけれど、やはり食べ慣れたものがあるのは心強い。
推定トマトは胃が荒れている状態だと体調不良のもとになる。
食べ過ぎ注意ね〜
推定トマトは加工の幅が広く、応用のきく作物。
ただし、生食に向いていない品種の場合は配慮が必要。
栄養価は高いが、胃腸が弱っている所にいきなりの生食は消化不良や胃腸不全を引き起こす可能性もあるので注意しましょう。
とはいえ、現状では絵に描いた餅そのもの。
果たしてどの様にスキル効果が発揮されるのか……
低栄養は思考も成長も鈍らせるから、出来れば避けたい所。
特に子供はね。
当主と嫡男に計画性が無いのは問題だなぁ……
推定ジャガイモの長期保存は簡単だし、嵩ましするなら乾燥させて粉にしてしまっても良い。
色々試してみても良い時期に来ているのでは無いかな。
五歳なら、畑仕事の手伝いは出来ますね。
男爵家は貴族とはいえ下級なので、経済状態によってはあり得る話。
魔物が多く、天候に恵まれない。
雨が多ければ土地の栄養は流されてしまうからねぇ
魔物がどの程度な脅威なのか、資源として利用可能なのか等、これから情報が出てくるんでしょう。
楽しみです。
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