黒羽織
――名を捨てろ、刀を取れ―
文久二年、四月―・・・
忍びが住む山、鵜流派。
平和だった山に突如出現した赤黒い影によって兄と仲間を失った少年、影虎は自身も同じ影によって何処かへと連れ去られてしまう。
目が覚めた彼を待っていたのは、行き場を失った悪霊たちが蔓延る京の都の姿だった。
眼前の光景についていけない彼に、容赦なく襲いかかろうとする幽霊たち。
そんな彼を救ったのは、今まで見た事も無いような大きな刀を担いだ男だった。
「よぅ、知ってるか?幽霊ってのはな、斬ると桜が舞うんだぜ?」
命の火が舞う桜が消えては生まれる出会いの中で、悪霊退治を請け負う万事屋の主人、篤之進の下に身を寄せながら名前を鉄心と改めた影虎は、共に住む仲間と共に、新しい道を歩み始める。
強い想いを胸に秘めて必死に生きる彼の中で、今まで感じる事の出来なかった能力が少しずつ目覚めようとしていたー・・・。
数年前に書いてサイトに掲載していた作品なのですが、加筆修正して掲載しなおすことにしました。
作中には不適切と思われる表現。BL要素を含む官能的な表現。
ホラーやオカルト。暴力的と思われる描写が含まれております。
18歳未満の方の閲覧はご遠慮願います。
そういった内容が苦手な方も、お気をつけください。
2020.0320、作品に必要な資料集めに私が少し疲れてしまったので、番外編二作と本編『妖刀さがし』で投稿が止まっております。ご了承頂けると助かります。
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そんな彼を救ったのは、今まで見た事も無いような大きな刀を担いだ男だった。
「よぅ、知ってるか?幽霊ってのはな、斬ると桜が舞うんだぜ?」
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