屍肉の勇者 -不死の屍体に転生した、異世界の勇者殺し-
人間は『勇者』のエサである。
比喩ではない。
食物連鎖の頂点に立つ新たな”魔獣”として、『勇者』は人間を殺し、嬲り、捕食する。
そんな勇者の脅威に、人類は力を合わせて対抗した。
やがて勇者を専門に討伐する魔術師――『勇者殺し(ブレイブスレイヤー)』が誕生。
彼らは人々の命を守るべく、【勇者鏖殺】の理念を掲げ、死に物狂いで勇者を殺し尽くす。
そんな過酷な異世界に、お人好しの少年――生駒勇人(イコマユウト)は目を覚ました。
地下迷宮の片隅で、『勇者の屍体』に転生を果たす。
そんな彼の前に、エルフの少女が現れる。
彼女は『勇者殺し』、歴戦の魔術師であり――出会い頭にユウトを殺した。
が、ユウトは死なない。
転生時に獲得した【最凶スキル】のせいで、不死の身体になっていたのだ。
不死能力を面白がった少女は、ユウトに驚愕の提案を申し出てきて――
「キミに2つの選択肢を与えよう。この場で私に処刑されるか、私の犬として『勇者殺し』の尖兵となるか……どちらがお好みかな?」
こうしてユウトは、"勇者殺しの勇者"として、両手を血で染めることになる。
勇者もかつては人だった。
しかし人喰いの魔獣に堕した以上、誰かが駆除しなければならない。
ユウトを中心に、世界の運命が狂い始める。
比喩ではない。
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「キミに2つの選択肢を与えよう。この場で私に処刑されるか、私の犬として『勇者殺し』の尖兵となるか……どちらがお好みかな?」
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