ウロボロスの世界樹

 その村はカルダという巫女が支配していた。

 今は夜なのか辺りは薄暗く。村の光源は数多にある天幕に立ててある松明と夜空に浮きでた赤い月。
 闇夜の鬱蒼とした森の中に位置を示している。なかなかに広い村。そこは大勢の村人たちがいればごく普通の村なのだが……。
 青白い顔の村の若者たち二人が話をしていた。この森は寒く……だが、二人の顔の青白さは寒さのせいではなかった。
「カルダ様は……今日も生贄が必要だと言われたようだ」
 その唇は不規則に震えていた。
 カルダはこのところ毎日、生贄を求めた。
「次は……私かもな……」
 もう一人は諦観していた。



 ある日のこと……フリーターの赤羽は嵐の中で喫茶店へ止む無く入った。
 店主に勧められたコーヒーは、実は南米の邪悪なシャーマンが呪いをしたコーヒー豆だった。

 唐突に赤羽の周辺で悪夢のような夢の侵食が始まる。

 異変の中、六人が仲間になる。

 昼と夜の怪物ウロボロス(メルクリウス)の蛇が現実を破壊する。
 南米での最終戦争。

「決して夢の中では死んではいけない! 生きろ!」

 フリーターが世界を救う物語。
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