魔力0の落ちこぼれ少女、伝説の杖職人に弟子入りすることになりまして
「神様。どうか、私にも魔法を使えるようにしてください」
毎日教会で祈るユラ・アシュヴィルは生まれつき体内で魔力を作れない少女。
術式の知識なら王都の学院生にも負けない。なのにたった一度も魔法を使えたことがない。
彼女が魔法を使うためには十三歳になった子供達が神から才を授かる儀式『才授の儀』で魔力を生み出す才を授かるしかなかった。そして、神が彼女に授けたのはまさかの最高位——天域級の才《七色》。
ユラ本人も周囲の人々も天域級の才に盛り上がる中、才の能力は魔力がなければ宝の持ち腐れ。歓声が落胆に変わったその夜、彼女は世界の裏側に触れることになる。
そして憧れの人より託された周囲のあらゆる魔力を喰らう魔杖《悪食》。
持ち主の魔力さえ喰い尽くす呪われた失敗作は、「喰われる魔力を持たない」ユラにだけは牙を剥かなかった。
「杖一本で世界は変わる。だったら、まずはお前の世界を変えるんだ」
杖職人の頂点、アハト・ステラのフェリに見出されたユラは杖職人の弟子として旅立つ。
これは、魔法を使えなかった少女が小さな師匠から学び、いつか誰かの世界を変える一本の杖を打つまでの物語。
★毎日更新中/第一章完結済み
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