「道具のつもりで囲った騎士に、魔王女である私が堕ちるまで」〜誰にも屈しなかった魔王女が、捕虜の騎士だけには勝てなかった〜

魔界最強と恐れられる冷酷な魔王女エルヴィナ。
誰も彼女に逆らえない——はずだった。
 
捕らえた人間の騎士・アレンは、処刑されると知っても跪かなかった。
恐れるどころか、まっすぐにエルヴィナの目を見て言った。
 
「あなたは——笑わないんですか」
 
道具として生かしておけばいい。
そう命じたはずなのに——なぜ、この男の言葉だけが胸に刺さるのか。
 
誰にも屈しなかった魔王女が、たった一人の騎士だけには勝てなかった。
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