桃色の花を、キミに ―transient dream suits you―

 ナイフを握る少女、窓に向かって呟く少年、そしてそれを見て絶叫する私――
 私こと羽井かおりは高校入学式の日に、ある公園に足を踏み入れる。そこで目に鮮やかな桜景色と、不良っぽいのに絡まれている少年と出会う。
 そこで「小さい」という理由で殴る男を、頭に噛み付くことによって止めて――
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