異世界で食堂を開いて十七年、常連だった子どもたちが騎士団長と宰相補佐と聖女になって迎えに来ました(本編完結)
医師の夫に「看護師なんて医師の指示がなければ何もできない」と自信を奪われた元看護師の私。
異世界で食堂を開いて十七年、温かいご飯を出していただけなのに、昔の常連が騎士団長・宰相補佐・聖女になって王宮から迎えに来た。
食べられない王太子を助けてほしいらしい。しかも昔の常連だった王弟殿下まで、「今度は私があなたの人生を守りたい」と言い出して――?
※毎日2話更新
■詳細あらすじ
前世の私は、元看護師だった。
けれど医師の夫と結婚してから、仕事も誇りも友人も、少しずつ失っていった。
「看護師なんて、医師の指示がなければ何もできない」
そう言われ続け、自分の価値が分からなくなった私は、夫との決別を決めた日に命を落とす。
そして目覚めたのは、魔法と魔物のいる異世界だった。
二度目の人生で望んだのは、誰かのために自分をすり減らさないこと。
私は王都近郊の宿場町で、小さな食堂《灯火食堂》を開いた。
温かいスープ。
柔らかいパン。
体調に合わせた食事。
手を洗いなさい、急いで食べなくていい、今日はもう休みなさい。
私にできたのは、そのくらいだった。
それから十七年。
昔の常連たちが、騎士団長、宰相補佐、聖女、魔術師団長、大商会長になって迎えに来た。
食べられなくなった王太子を助けてほしいという。
さらに、かつて身分を隠して店に通っていた王弟殿下まで現れて――
「あなたを王宮のものにしたいのではありません。あなたがあなたの人生を選べるよう、今度は私が守りたい」
いやいや、私はただの食堂の女将なのですが?
これは、前世で軽んじられた元看護師が、異世界の台所から人と国を癒やし、今度こそ自分の人生を選び直す物語。
灯火、トウカ か ともしび か。
トウカは短く響きも良く、語感が良い
のは同感ですが
主人公の特徴からすると
ともしび
の方がピッタリに思えます。
元々ざっくりまとめるなら
トウカは漢語の文語体、
ともしびは和語の口語体、
(正確にはちょっと違いますが)
漢語より口語が柔らかい印象がある、
生活の中でなら聞いても判りやすい口語を使おう、
公用文には見て判る簡潔な文語体を使うべき、
とか、いろいろ日常でも使い分けされてますが
本作の場合、
和語、口語は
教育を受けられなかった女性も使っていた言葉
なのに対し
漢語、熟語、文語は
(明治の頃は)
教育を受けた男性だけが使っていた言葉
なのですよ。
主人公のトラウマである
権威主義の旦那
の使いそうなのが
この辺りからしても【トウカ】読みの方なので
ここは【ともしび】がらしいのではないかと。
ちょこっと読者所見でした。
読者は管理栄養士なので
もっと自信持って言ってやれ!
と応援中(笑)
前世の医者旦那など
食事についての素人はオマエの方だ!と言ってやりたい。
医者は最終的に何が必要かは知ってても
繊細な加工のアレコレ、調達、調整、
そう言うのは素人ですからね。
エキスパートの道は甘くないのです。
昔の常識、今の非常識と言いますよね。
突き指したら引っ張って治すとか、運動中に水分は体力消耗させるから飲ませるなとか。
西洋で治療手段として行われていた瀉血も、悪い血を抜けば病は癒えるとの誤解から、弱った患者から血を抜いてさらに弱らせてしまうとんでもない治療法でした。
王太子の周りの医師や調理に携わる全ての人も悪意はないんですよね。
むしろ必死に間違った方向に頑張ってしまった。
おそらく自分たちは幸いにして命を脅かされるほどの疾患も事件もないまま成長したため、本当に意味での治療を知らないままその地位に就き、信じるままにやらかした結果がこれ。
つまりは無知。
でもこの無知は残念ながら罪でもあります。
だって王太子を殺しかけていたんですもの。
難しいとは思いますが、この機会にルシアンの周りの大人は、高く高く登り切ったプライドを捨てて、命との向き合い方を理解してくれるといいなと思います。
最初に灯火食堂をともしび食堂と読んでいて半ばにルビでトウカ食堂だと気付き意味の違いを検索してみた
「ともしび」訓読みは情緒的・比喩的に使われ、
意味: ろうそくやランプなどの「明かり」そのもの。
特徴: 暖かみがあり、情緒的で文学的な表現です。希望や心の支えといった比喩としてもよく使われる。
「とうか」は客観的・学術的に使われますとあり例が照明用の火がトウカだったりしたのでこの食堂の名前はなんとなく自分の中では心の支えのともしび食堂かなぁと
続きが楽しみです
温かいストーリーに思わず涙が溢れました(˶߹꒳߹)
王太子殿下の一口目のスープ、どれほど女将さんの温かい思いが詰まっているんだろう。『無理して食べなくていい』この一言に殿下が本当の意味で救われた心に感動しました(。>﹏<。)
続きが読みたいって思いました。楽しみに待ってます(。˃ ᵕ ˂。)
すんごい分かる。
胃腸が弱ってる時や体調が絶不調の時、母も同じものを作ってくれました。
野菜を煮込んで少しだけ塩を入れたスープの上澄みが、弱ってる時は何よりでしたね。
王太子殿下、良くなるといいなあ。
素敵なお話をありがとうございます。
ブックマークさせていただきますね。
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