求婚者全員が「君の味方だ」と言うので、帳簿と証言で腐った王国を敵に回してみました〜月の姫に転生した私は、愛の言葉より証拠を信じます〜
「世界中が敵になっても、君の味方だよ」
月の姫と呼ばれる公爵令嬢ミオラは、社交界中の求婚者からそう囁かれていた。
王太子、聖騎士団長、名門貴族の令息たち。
誰もが彼女を愛していると言う。
けれど、前世で“味方だよ”という言葉に裏切られ続けたミオラは、甘い言葉を信じない。
そんなある日、大切な侍女ナナが宝石泥棒の罪を着せられる。
周囲は「大事にしない方がいい」と口をそろえた。
だからミオラは微笑んだ。
「世界中が敵になっても味方だと、皆様おっしゃいましたよね?」
その日から、月の姫は本当に世界を敵に回すことにした。
侍女を陥れた侯爵令嬢。
孤児院の寄付金を食い物にする神殿。
子どもを売る貴族院。
そして、彼女を“王国の所有物”にしようとする王家。
愛の言葉はいりません。
帳簿を出してください。
証言を聞かせてください。
契約書を開いてください。
本当に味方だと言うのなら、行動で証明していただきます。
これは、飾り物の姫に転生した令嬢が、帳簿と証言と契約書で腐った王国を裁き、本当に隣に立つ一人を選ぶ物語。
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