婚約破棄された黒魔術師、元婚約者と勇者の秘密を暴いて国ごとざまぁする
勇者の栄光も、聖女の奇跡も、全部俺の屍の上に立っていた。
王国で“忌まわしき術”と蔑まれる黒魔術。
その使い手であるノクトは、宮廷で厄災処理と呪詛浄化を担う黒魔術師として、誰にも知られぬまま国を支えてきた。
彼には婚約者がいた。
神殿に仕える治癒術師エレナ。幼い頃から支え合ってきた相手であり、ノクトにとって唯一の光だった。
だが、魔王軍討伐のため王都へ招かれた勇者リオンの登場で全てが変わる。
眩い聖剣、民衆の喝采、王家の寵愛。
やがてエレナはノクトを遠ざけ、勇者の隣で笑うようになる。
そして凱旋式の日、ノクトは“禁呪研究と国家反逆の疑い”を着せられ、婚約破棄のうえ王都から追放された。
その場でエレナは勇者の手を取り、ノクトを見下ろしながらこう言い放つ。
――「あなたといると、私まで穢れるの」
だが、彼らは知らない。
勇者の奇跡が成り立つ裏側も、聖女の浄化の真実も、王都を守る結界の正体も。
そしてこの国が“黒魔術師たちの犠牲”の上に築かれていることも。
ノクトは復讐を急がない。
元婚約者と勇者の婚礼、そして王国中が二人を祝福するその日まで、証拠を集める。
全てを奪った者たちには、最も高い場所から堕ちてもらうために。
これは、婚約者も名誉も居場所も奪われた黒魔術師が、
元婚約者と勇者、そして腐りきった王国そのものへ贈る、最悪で最高の“恩返し”。
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そしてこの国が“黒魔術師たちの犠牲”の上に築かれていることも。
ノクトは復讐を急がない。
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全てを奪った者たちには、最も高い場所から堕ちてもらうために。
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