托卵された農夫ですが、娘が歓喜しているので幼馴染の妻を捨てます。
パパと血が繋がってない! やった、子どもが産める!
辺境ウグイス村の農夫タバータ。幼馴染の妻キノと、二十歳になる娘アイルと、三人で穏やかに暮らしていた——はずだった。
娘の成人の儀。神殿の【血脈の鏡】が映した父親の名は、タバータではなかった。
領主の嫡男、レオン・イステンデット=ガロダート。少年時代、タバータを泥の中に踏みつけていた男。
人生のすべてを否定されたような絶望の中、娘は鏡を見上げて——歓喜した。
「ぃよっしゃぁぁあああ! パパと血が繋がってない! 赤の他人! これでパパの子どもが産めるッ!」
しかもアイルは、母と貴族を追い出すため、三年前から証拠を集めていたという。
血統が全てを決める世界で、「血」を武器に父を奪おうとする貴族と、「血」を捨てて父を選んだ娘。
偽物だった家族を捨て、本当の親子としてやり直す農夫と娘の、少し危険な逆転ファンタジー。
※娘の暴走は父の倫理観によって全話にわたり阻止されます。
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