悪人たちの幸福な隠居計画
「私を殺したことにしてください」
王家の裏金を管理する会計官シルヴァン、四十五歳。切り捨てられる前に逃げようと、二十一年来の仕事仲間バスティアンに偽装死を依頼した。
返ってきたのは、二人分の逃亡計画だった。
互いの命も悪癖も知っている。知らないのは、仕事がなくても隣にいたいと思ってくれるかどうかだけ。
最後の仕事を片付けながら、寝室の数と余生の相手を決める――悪人二人の、遅すぎる恋と幸福な隠居計画。
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