鏡の奥は秘密です

 亡き祖母の家にある鏡は、それはそれは立派だった。

 それに触れて断片的に記憶が戻った「有栖 空」は、ほんの少しの恐怖と、大きな期待を抱いて、鏡の中へと足を踏み入れる。

 鏡の奥は、明るい、手入れの届いた森のなか。あれよあれよという間にイケメンたちに囲まれる生活を余儀なくされた空。

 ハイスペックなイケメンたちに言い寄られても、そんなの知るかとばかりに我が道をいく彼女ーー


 ほんの小さな一歩が、この後の彼女の人生を大きく変える。これは、『家族』という壁に弾かれた三十路ギリギリの空が、初恋を実らせていく物語。
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