3日戻したその先で、私の知らない12月が来る
侑には、リワインドではどうすることもできない幼少期の苦い思い出があった。
告白できないまま離れ離れになった初恋の人、描きかけのスケッチブック、救えなかった子猫――。
そんな侑の前に、初恋の人によく似た転校生、長谷川拓実が現れる。明るい拓実に惹かれた侑は、過去の後悔を乗り越えてから、想いを伝えることにした。
告白を決意して迎えた十二月、友人のために行ったリワインドのせいで、取返しのつかない事態が起きてしまい――!?
「第5回ライト文芸大賞」大賞受賞作。
※作品下部に、「みつなつの本棚様に作成して頂いた、作品紹介動画」と「青葉かなん様に作成して頂いた、作品PV」へのリンクがあります。ぜひご覧ください。
取り返しのつかない過去を思い蹲ってしまう時、現実は進んでいるのに心の一部がその場所にずっと閉じ込められている。
傷を抱えた主人公のもどかしさに共感し、またそれでも一つずつ向き合って乗り越えていこうとする健気さに勇気づけられました。
等身大の自分を見つめるのが怖かった子供の頃(今でもかも……)を思い出し、その頃私のそばにこんな本があればきっと支えになっただろうな、なんて思いました。書籍化がとても楽しみです。
一話目【惨劇の光景】再び読み返していました。
・ずっと、忘れられない恋がある。
の「―」の使い方や句読点の打ち方など参考になる一行目でした。これだけでぐっと主人公である侑に心が引っ張られるような想いがしました。本の中にいる登場人物を見ている感覚から当事者としての心境になるように没入させられました。
・侑の後悔と心情描写、巻き戻しでログラインが分かるようにさせる手法、素晴らしいと思いました。展開を予想させつつも、興味を引かせていて自然とページをめくってしまいます。
・トラックに友達が轢かれるという非日常な要素に展開を知っているのにも関わらず引き込まれました。友達を救えるのか、守れるのか、ハラハラとさせられます。没入していたからか、事故現場の悲惨さや茫然自失した状態がクリアに伝わってきて、想像を掻き立てられました。素晴らしい表現だったと思います。
最後まで読ませていただきました。
とても面白くて作品に感情移入し過ぎてしまい、最後には電車の中なのに、少し泣いてしまいそうでした。
自分も小さい頃の失恋をかなり引きずり回した経験があるので、煮雪の言葉が色んな意味でかなり刺さりました。
ただの本好きの一般人の感想ではありますが、とても楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
他の作品も読んでみようと思います。
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