湖に還る日
天正十年六月五日――。
三日前に、のちの世の云う本能寺の変が起こり、天下人である織田信長は、その重臣・惟任日向守光秀に討たれた。
光秀の女婿・津田信澄は大坂城・千貫櫓にあり、共謀しているのではないかと嫌疑をかけられ――?
人が最後に望んだものは、望んだ景色は、見えたものは、見たかったものは一体なんだったのか。
生まれてすぐに謀叛人の子供の烙印を押された織田信長の甥・津田信澄。
明智光秀の息女として生まれながら、見目麗しく賢い妹への劣等感から自信が持てない京(きょう)。
若いふたりが夫婦として出会い、そして手を取り合うに至るまでの物語。
三日前に、のちの世の云う本能寺の変が起こり、天下人である織田信長は、その重臣・惟任日向守光秀に討たれた。
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【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)
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こんにちは、改めてまたこちらの素敵な小説を始めから読み直させて頂きました。
一般的にあまり知名度の高い戦国大名では無いと思いますが、そのなかでこの津田信澄という人物像が笠緒様の文章表現力やストーリー構成においてとても魅力あふれる描かれ方をされていて、すごく素敵だなと感じました。悲運な幼少期を経ても、優しさと思慮深さと芯の強さももちあわせた素敵なお人柄が、文章を読む中で読み手にしっかりと伝わってきます。
主人公も、おとなしくおどおどと過ごしていた娘時代を経て、妻となった後の徐々に武士の妻としてたくましさを感じるほど成長していっている様もとても魅力的だと思います。
このまだ夫婦としてとても初々しい二人が、事件に巻き込まれながらどのように再会し、どのように夫婦としての絆を深めていくのか、とてもとても楽しみにしています。
うわぁ…!改めて最初から…!
ありがとうございます…っ!もうそれ以外何も言えないのですが、本当にありがとうございます。
めちゃくちゃ嬉しいです……!!
津田信澄という人物を考えた時に、有能である事は当時の記録からも確かで、さらに信長に気に入られるとなるとどんな人物だったのかな、と…そうして出来上がったのがあんな感じの性格でした。
個人的には割と常識人っぽいところもありつつ、ほどほどに変わり者というか、出生からも周りとの距離感を掴むのがうまかったのかなぁと。
主人公の京は、立場を自分で考えた時、絶対コンプレックスの塊になるよな、と思いましたが、やはりそれでも明智の娘。津田家の嫁となったからにはきっと強く生きていく子になるんだろうなぁと思っています。
今後、ふたりの再会が待っている展開ですが…筆が遅くて申し訳ないです。
こうして感想頂けて本当にうれしいので、なるべく早く続きをお見せ出来るよう、頑張ります。
本当にありがとうございます…!
主人公以外の周囲の登場人物まで細かな人物描写がされていて、時代背景の描写なども含めてとても魅力的な作品ですね。一気に読み進めてしまいました。
とてもとても続きを楽しみにしています!
お読み下さり、感想までいただき、ありがとうございます!
その時代、その場所に生きていた人たちを、丁寧に描きたい!という思いで書いているお話なので、そう言っていただけて、とてもとても嬉しいです!
続き、頑張って書こうと思いますので、またお手すきの時にでも、楽しんでいただけましたら幸いです!
読ませていただきました!続きがとても気になる導入で、続きが待ち遠しいです!!
お読み下さり、ありがとうございます!
また待ち遠しいという感想まで頂き、とても嬉しいです…!
地道に進めていこうと思いますので、お手すきのときなどの楽しみにしていただければ幸いです。
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